青山真治監督初期作品&生誕100年パゾリーニ特集に書店トークショーも。第 44 回ぴあフィルムフェスティバル in 京都 2022、11/19より開催


 若手映像作家の登竜門であり、新しい才能を見いだし、育成し続けているぴあフィルムフェスティバル。9月の東京開催に続き、11月19日より第 44 回ぴあフィルムフェスティバル in 京都 2022 が京都文化博物館3階フィルムシアターにて開催される。


■PFFアワード2022受賞作とスカラーシップ作品『すべての夜を思いだす』関西プレミア上映


 同映画祭の目玉となる、自主映画のためのコンペティション「PFFアワード2022」では、520本の応募作品の中から入選した、16作品をスクリーンで上映。12作品13名の監督たちが京都に集結し、上映後にトークを行う予定だ。正反対の男二人の静かなる衝突が生む奇跡を描くグランプリ作『J005311』をはじめ、審査員特別賞のアニメーション『MAHOROBA』やマイノリティの抵抗の物語『最も無害で、あまりにも攻撃的』など、瑞々しい個性が炸裂する作品たちが揃う。



 またPFF アワード 2017 グランプリに輝いた『わたしたちの家』が話題を呼んだ期待の新鋭、清原惟監督の最新作(PFFスカラシップ作品)となる『すべての夜を思いだす』を関西プレミア上映!『わたしたちの家』と共に、その世界観を味わえる上映になるはずだ。



■特別企画は青山真治監督初期作品&生誕100年パゾリーニ特集


 PFFならではの特別企画では、今年3月に急逝した青山真治監督の初期の3作品を取り上げ、それぞれにゆかりのゲストによるアフタートークを行う。11月23日(水・祝)には『私立探偵濱マイク 名前のない森』映画版ロングバージョン上映後に、映画プロデューサーの仙頭武則さんをお迎えする。また、『赤ずきん』&『路地へ 中上健次が残したフィルム』の上映後には、写真家の田村尚子さんをお迎えしてのトークも開催する。(撮影:池田正之) 



 人間の深淵を激しく、そして純粋に追及し続けたイタリアの巨匠、ピエル・パオロ・パゾリーニの生誕100周年を記念し、イタリア文化会館-大阪共催企画の「ようこそ、はじめてのパゾリーニ体験へ」も開催。1961年の鮮烈なデビュー作、『アッカトーネ』から、1974年カンヌ映画祭審査員特別賞受賞作で、「千夜一夜物語」をベースにした時空を超えた愛の物語『アラビアンナイト』まで、11 作品をすべて 35mm フィルムで上映する。


丸善京都本店では10月21日〜11月27日まで、「第44回ぴあフィルムフェスティバルin京都」開催記念として、「青山真治の本棚」✖️「はじめてのパゾリーニ」をテーマにブックフェアを開催中だ。

先頃、青山真治監督による日記「宝ヶ池の沈まぬ亀2」を刊行したboid代表の樋口泰人さんが青山監督の遺した“本棚”から選書、また青山監督とは京都で同僚としても過ごした映画批評家の北小路隆志さんがパゾリーニに初めて触れる人のために選書した書籍を展開。

11月12日には、樋口さんと北小路さんをゲストにお迎えし、トークイベント「第44回ぴあフィルムフェスティバル開催記念 「青山真治特集」×「パゾリーニ特集」を大いに語る!!」を開催する。PFF in 京都開催前に、ぜひお二人の縦横無尽なトークを楽しんでほしい。

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