シンガポールの闇に切り込んだ意欲作『シンガポールへ、愛をこめて』8/3よりシネ・ヌーヴォXで日本劇場初公開

 1960~70年代に「治安維持法」から逃れ、現在もタイ、マレーシア、英国に居住せざるを得ない政治亡命者の日常生活と母国への思いを描いた『シンガポールへ、愛をこめて』”To Singapore, with Love 星国恋”(2013 シンガポール)が、8月3日(土)より日本劇場初公開される。

 本作は2014年国内公開・配給禁止措置を受けたまま、現在も解除されていない。政治の波に飲み込まれ、未だ故郷へ戻ることが許されないタイ、マレーシア、アメリカの亡命者たちにインタビューを行い、シンガポールの封印された歴史を考察する。「異論を許容する多様性に富む社会」を目指すタン・ピンピン監督の思いを感じることができるだろう。第10回ドバイ国際映画祭アジア・アフリカ・ドキュメンタリー映画部門最優秀監督賞した他、第64回ベルリンフォーラム部門招待、2013年釜山国際映画祭コンペティション部門招待と米国、英国、ドイツ、韓国、台湾、香港、フィリピンなどで上映され高い評価を受けている。

 以下の上映後にはトークショーも予定されている。美しい観光地、ビジネス拠点のイメージがあるシンガポールの見えざる一面にもぜひ触れてほしい。

・8/4(日)14:40上映後 

ゲスト:盛田茂さん (「シンガポールの光と影 この国の映画監督たち」著者)

 ・8/13(火)18:00の回上映後 

ゲスト:タン・ピンピン監督


『シンガポールへ、愛をこめて』日本劇場初公開

◼上映場所:シネ・ヌーヴォX 

大阪メトロ中央線「九条駅」6号出口徒歩3分 阪神なんば線「九条駅」2番出口徒歩3分  

◼上映スケジュール 8/3土〜8/9土 14:40   8/10土〜8/16金 18:00 

◼料金:一般1500円、学生・シニア1100円、会員1000円 

◼協力:タン・ピンピン、盛田茂