塚⽥万理奈監督が10年かけて制作する映画『刻』を応援しよう!GWにオンラインで無料上映&トークイベント開催
⻑野県出⾝の映画監督・塚⽥万理奈が⾃⾝の実体験を基に、16mmフィルムで10年かけて撮影する長編第2作『刻』。今年に入ってから追加オーディションなど撮影準備を重ね、2021年4月10日に長野県内で無事クランクインした。
県内の一般の中高生が出演し、彼らと10年を駆け抜ける壮大なプロジェクト『刻』の撮影と並行して、1月11日より第1回目のクラウドファンディングを実施しており、すでに680万円もの支援が寄せられている。5月10日に最終日を迎えるクラウドファンディング、そして映画『刻』を応援するオンラインイベントがGW中に連続開催される。いずれも参加無料。塚田万理奈監督の貴重な過去作品や、ポスプロを担当するイタリア作家の短編を上映、いずれも上映後には塚田監督と今井プロデューサー、ゲストを交えてのトークショーを開催予定だ。
次の撮影に向けて気力十分の塚田監督からどんな話が飛び出すか。いよいよ動き出した『刻』の現在、未来に触れるトークにぜひ注目してほしい。
(塚田万理奈監督インタビューはコチラ)
上映&トークイベントスケジュールは以下の通り。刻 TOKI YouTubeチャンネルより無料視聴できる。
■5月1日(土)19:00〜19:30上映、19:30〜20:30トーク
『あぐりとなな』(2013/日本/10分)監督・脚本:塚田万理奈
ここでしか見れない塚田万理奈監督の幻の初監督作!
■5月3日(月)19:00〜19:30上映、19:30〜20:30トーク
『At the Mountains of Madness』(2021/イタリア/15分)監督:Francesco Tedde 撮影:Alessandro Tedde
『刻』は主に長野県内で撮影するが、イタリアで色を調整や音の編集を予定している。イタリアでのポスプロを担当するTedde兄弟の短編映画を特別上映!
■5月5日(水)19:00〜19:40上映、19:40〜20:30トーク
『還るばしょ』(2014/日本/36分)監督・脚本:塚田万理奈
第36回ぴあフィルムフェスティバル入選、第8回田辺・弁慶映画祭文化通信社賞受賞選、第12回うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテスト審査委員賞受賞作
最後に塚田監督が綴った、映画『刻』への思いをご紹介したい。
長野で、撮影に約10年、
出演してくれる子ども達と、一緒に生きながら映画が作りたい。
『刻』という作品は私が中学生から大人になるまでの、実際の思い出を描いた長編劇映画になります。私は、友人・家族の人生を10年間見てきて、「色々なことがあっても、それでも生きていてくれてよかった、みんなの人生は、どんなでも美しいな」と思い、それを残しておきたい、と思い、脚本を書きました。この脚本を形にするのに、私自身も、周囲のみんなも、たった一人しかいなくて、それが本物で、本物が美しかったので、より本物で残したいと思いました。それには、大人役・子ども役、と役者を変えるより、一人の人生に一人を任せたい、実際に10年をかけて作りたい、と思うようになりました。撮影地も、実際に育った感覚のある長野で、実際に長野に育つ演技経験のない子どもたちと、一緒に作っていきたいと思っています。また、私はフィルム、という媒体が好きです。なまものであるからです。私たち人間もなまもので、なまものをなまもので刻む、ということにより「本物」を「本物」で残せる感覚に安心しています。なので、この「刻」という作品は、私の大切な記憶と、未来の人生を託した、10年かけて、長野の子どもたちと、フィルムで、「本物」に拘って制作する作品です。
塚田万理奈
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