カザフスタンのミュージカル・エンタテインメント映画 『愛の兵士』がスペシャル・オープニングに決定!第20回大阪アジアン映画祭、第一弾ラインナップ発表
3月14日(金)から3月23日(日)まで開催される第20回大阪アジアン映画祭。3月19日(水)メイン会場であるABCホールの初日に上映するスペシャル・オープニング作品に、カザフスタンの新星・ファルハット・シャリポフ監督のミュージカル・エンタテインメント映画『愛の兵士』が決定した。
1990年代に一世を風靡し、いまなお第一線で活躍するカザフスタンの国民的人気グループA'Studioをフィーチャーした、美しい音楽と魅惑的なダンスが息をのむ傑作ミュージカル。
暉峻創三プログラミング・ディレクターは、
「記念すべき第20回を迎えた大阪アジアン映画祭は、未知の新しい世界に触発され、未来の見取り図へのヒントが得られる作品をスペシャル・オープニングに据えたいと、ずっと考えてきました。結果、迷うことなく選ばれたのがカザフスタン映画『愛の兵士』です。Q-POP(カザフスタンポップ)をふんだんに盛り込んだ、高揚感を禁じ得ないミュージカル・エンタテインメントでありつつ、高度に繊細で、洗練されていて、芸術的。本作を目にすれば、映画とポップスの両面で、アジアに予想をはるかに超えた新勢力が台頭してきたことを、誰もが確信するはずです。」
とコメントを寄せている。
他に第一弾ラインナップ発表で注目したいのが、昼は牧畜、夜は馬術ショーのパフォーマーとして生計を立てる男の姿を通し、草原から都市へ、都市から観光地へと押し出されるモンゴル族の生活を描いた特別上映《VIPO Film Awardの成果》にて上映される『蒙古馬を殺す』(マレーシア、香港、中国)。内モンゴル出身のチアン・シャオシュエン監督は、本作でヴェネツィア国際映画祭2024 Authors Under 40 Award監督・脚本賞を受賞している。
©️HUniche-Pictures
特に注視しておきたい潮流、才能を厳選してピックアップした「特別注視部門」では、退院したボクサーのことを思う看護師の心情を美しい映像で綴る『ボクシングの日』(中国)、忘れ物をした罰としてみんなの前で歌うことを恐れて学校を抜け出す不安症の女子高生を描いた『ヘンゼル:2枚の制服スカート』(韓国 画像上/©️Hansel: Two School Skirts)、息子がセーラームーンになってしまい途方に暮れる母親を描いたオフビート映画『愛に代わって、おしおきよ!』(インドネシア)、タマラ・ド・レンピッカの画集を手にしたことで、知らない世界への扉をひらく少女の成長物語『屋上のレンピッカ』(ベトナム)、AIが進化する現代社会を辛辣に描いた娯楽作『恐るべき自動運転』(韓国) 、パンデミック後のやりきれない思いを爽快に描いた『春二十三』(中国) 、ロックに夢中になった青春時代を振り返る、ノスタルジックで最高にエモい青春映画『スズキ』(韓国)、国家奉仕訓練キャンプの女性訓練生たちに待ち受ける試練を描いた、ロカルノ国際映画祭最優秀国際短編賞受賞作『洗浄』(マレーシア)がラインナップ。
斬新で挑戦的な作品を紹介する「インディ・フォーラム部門」の短編作品では、闘病生活を送る青年が突然異国の地にたどり着いてしまう、青木柚が主演するファンタジーストーリー『天使の集まる島』(日本)、傷を抱き戦いながら生きるふたりが出逢う『だからなに』(日本 画像上/©️ 2025 Chihiro Yuki)、K-POPアイドルになる夢のために別れを選択する女子高生カップルを描いた『サラバ、さらんへ、サラバ』(日本)、クィアな子供たちの冒険譚『街に溶ける』(日本) 、夫の性適合手術により揺れ動く妻の内面に切り込んだ『To Be A Woman』(日本、中国)が上映される。
また、例年人気を博している台湾、香港、タイの特別企画では、映画と日本カルチャーへの愛が溢れるキュートな恋愛ストーリー『私たちの愛しい旅路』(タイ)、同性婚を巡る新しい家族の形をやさしく描き出した『晩風』(台湾)、孤独な大人たちの交流を見つめた『寂しい猫とカップケーキ』(台湾 画像上)、少女の恋の芽生えと家族の崩壊を描いた『眩光』(香港)など、多彩な作品を上映予定だ。
≪映画祭概要≫
名称:第20回大阪アジアン映画祭(OSAKA ASIAN FILM FESTIVAL 2025)
会期:2025年3月14日(金)から3月23日(日)まで
上映会場:ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館
公式HP:https://oaff.jp
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送テレビ株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、株式会社メディアプラス)
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