奈良県御所市が舞台の俊英ポンフェイ監督による日中合作『再開の奈良』、國村隼、永瀬正敏、秋山真太郎らメインキャストが決定!


 今後の活躍が期待される若手の映画監督がメガホンを取り、奈良を舞台にした映画を撮影、それを世界へ 発信するという、なら国際映画祭プロジェクト「NARAtive(ナラティブ)」。同プロジェクトからは、2018年に奈良出身の加藤雅也主演、アイダ・パナハンテ監督(イラン)作『二階堂家物語』が同映画祭で世界初上映され、その後全国劇場公開されているのも記憶に新しいところだ。


 その最新作となるNARAtive2020は、『ザ テイスト オブ ライスフラワー』でなら国際映画祭2018の観客賞を受賞した中国の俊英、ポンフェイ監督がメガホンをとる。ポンフェイ監督は今年9月に開催されたプレイベントに来場し、奈良県御所市にてNARAtive2020のロケハンやシナリオ執筆のための取材を進めていることを明かしたが、去る11月3日にクランクインし、紅葉がすすむ御所の地で中国と日本を繋ぐ映像製作が始まった。

 映画タイトルは『再開の奈良』。第二次世界大戦後に中国に残された中国残留孤児の人が日本に帰国後どんな生活をしているのか。「戦争を経験した最後の世代が健在の今、過酷な時代に 日本と中国の二国間に生まれた真の家族愛を新しい時代に向けて描きたい」というポンフェイ監督の熱い想いに応え、主演俳優は、河瀬直美監督の『萌の朱雀』で映画初主演を果たし、今や国際派俳優としての活躍も著しい國村隼に決定。人探しを手伝う日本人男性役を演じる。 日本へ帰国させた中国残留孤児の娘を探す老女を中国を代表する女優ウー・ヤンシュー、孫娘のような女性を『ザ テイスト オブ ライスフラワー』で共同脚本兼主演を務めた中国で注目の若手女優イン・ズーが演じる。映画の鍵を握る男性として永瀬正敏も友情出演。 劇団EXILEから年々活動の幅を広げている秋山真太郎をはじめ、御所からもオーディションを経て地元住民がキャストとして出演している。この度公開された劇中写真では、老女(ウー・ヤンシュー)が日本に帰した中国残留孤児の養女、麗華を探して、シャオザー(ウー・ヤンシュー)とその足跡を巡る姿が映し出されている。


 「自然を身近に感じられるような雰囲気に仕上げたい。また、テンポが早く、ユーモアがあり、歴史的にもっと深い、真心を感じるものにできればと思います」とポンフェイ監督がプレイベントで抱負を語っていた『再開の奈良』。なら国際映画祭2020での世界初上映を楽しみに待ちたい。


<あらすじ> 

 中国人の老女が日本に住む孫娘のような存在のシャオザーを訪れ来日するところから物語は始まる。 老女には日本に帰した中国残留孤児の養女、麗華がいるが、ここ数年連絡が途絶えている。 心配で堪らず老女は麗華を探しに来日したもののシャオザーと二人でなかなか上手く手掛かりも掴め無かった。 そこへ、ひょんなことから元警察官の男一雄が現れる。この一雄との出会いによって麗華探しの旅は思わぬ 展開を始める。麗華探しに手をかす一雄はシャオザーに自身の娘の面影を重ね、麗華を想う老女、その老女を 想うシャオザー、この3人の不器用な旅は思わぬ終着点へと誘われていく。