アニエス・ヴァルダの未公開作品を一挙3本上映も!「特集 カンヌ国際映画祭とフランスの女性監督たち in 関西」9/4よりシネ・ヌーヴォで開催


 今年2年ぶりに開催されたカンヌ国際映画祭。74回の歴史の中で紹介されたフランスの女性監督を特集する「特集 カンヌ国際映画祭とフランスの女性監督たち in 関西」が、京都・出町座に引き続き、9月4日(土)よりシネ・ヌーヴォにて開催される。


 2019年3月に90歳で亡くなった、女性監督の先駆者、アニエス・ ヴァルダ。彼女が夫のジャック・ドゥミとともにアメリカにいた60年代後半から70年代に撮影したとても貴重な未公開ドキュメンタリーを一挙3本上映。


 『壁画・壁画たち』(フランス=アメリカ/1980年/82分)は、ロサンゼルスのストリートアートを捉えたドキュメンタリー。メキシコ移民による壁画にスポットが当てられ、アメリカ政府による国家的暴力が彼らのコミュニティーやそのアートに及ぼした影響も考察され、当時の熱気と創造性が伝わってくる。



 『ドキュモントゥール』(フランス=アメリカ/1981年/65分)

愛する人と別れた女性が8歳の息子へ愛情を捧げることで失望から立ち上がろうとするドラマ。アニエス・ヴァルダの愛息、マチュー・ドゥミが出演している。




『ブラックパンサーズ』(フランス=アメリカ/1968年/28分)

1968年オークランドでブラックパンサー党のリーダー、ヒューイ・P・ニュートンの裁判の際に起こった抗議の様子を追ったドキュメンタリー。アニエス・ヴァルダらしく、女性たちが立ち上がる様子をしっかり捉えているのも見どころ。彼女にとっては異文化の中、アメリカ系黒人の苦難の歴史に名を残す決定的な瞬間をどのように切り取ったのか、ぜひ体感してほしい。


他にも、80年代後半~90年代以降に、独自のスタイルでフランス映画に新たな風を吹き込んだクレール・ドゥニの新作大人コメディ『レット・ザ・サンシャイン・イン』や、『未来よ こんにちは』『EDEN/エデン』のミア・ハンセン=ラヴによるデビュー作『すべてが許される』も上映される。レジェンドから新しい才能まで、フランスの女性監督たちが築いてきた表現やその歴史や、その可能性に触れてほしい。

特集|カンヌ国際映画祭とフランスの上映監督たち

今年2年ぶりに開催されたカンヌ国際映画祭。74回の歴史の中で紹介されたフランスの女性監督を、横浜に引き続き関西でも特集します。2015年に女性で初めてカンヌ国際映画祭におけるパルム・ドール名誉賞を受賞した女性監督の先駆者、アニエス・ ヴァルダ。映画づくりやものの見方を一新させ、現在も世界の映画作家に多大な影響を与え続けているベルギーのシャンタル・アケルマン。80年代後半~90年代以降に、独自のスタイルでフランス映画に新たな風を吹き込んでいったクレール・ドゥニ、パトリシア・マズィ、また次世代を担う才能として目が離せないミア・ハンセン=ラブ、セリーヌ・シアマなど、その多様で豊かな作品群を通して、女性監督たちがつくりだしてきた映画芸術の歴史をたどります。 フランス=アメリカ/1981年/65分/カラー/デジタル/日本語字幕 監督:アニエス・ヴァルダ  出演:サビーヌ・マム、マチュー・ドゥミ、デルフィーヌ・セイリグ(ナレーション) ◆愛する人と別れたタイピストのエミリーは、喪失感のなか、ロサンゼルスで8歳の息子と静かな生活を紡いでいる。過去の情熱の記憶がよみがえり心掻き乱されるが、息子にすべての愛情を捧げることで失望から立ち上がろうとする。  このページのトップへ フランス=アメリカ/1968年/28分/カラー&モノクロ/デジタル/日本語字幕 監督:アニエス・ヴァルダ  出演: H.ラップ・ブラウン、ストークリー・カーマイケル、エルドリッジ・クリーヴァー◆1968年オークランドでブラックパンサー党のリーダー、ヒューイ・P・ニュートンの裁判の際に起こった抗議の様子を追ったドキュメンタリー。本作は短い映像のなかで、アメリカ系黒人の苦難の歴史における特別な瞬間を捉えている。  このページのトップへ フランス=アメリカ/1980年/82分/カラー/デジタル/日本語字幕 監督:アニエス・ヴァルダ  出演:ジュリエット・ベルト、マチュー・ドゥミ、アニエス・ヴァルダ◆ロサンゼルスのストリートアートを捉えたドキュメンタリー。メキシコ移民による壁画にスポットが当てられ、アメリカ政府による国家的暴力が彼らのコミュニティーやそのアートに及ぼした影響も考察され、当時の熱気と創造性が伝わってくる。 このページのトップへ ベルギー=フランス/1975年/

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特集 カンヌ国際映画祭とフランスの女性監督たち

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Femmes à Cannes : réalisatrices au Festival de Cannes

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