森山未來、阿部純子、南果歩が出演。デンマークの新鋭がノルウェーと大阪を舞台に描くミステリー『MISS OSAKA(原題)』、 第17回大阪アジアン映画祭クロージング作品に決定!


 3月10日(木)から20日(日)に開催する、第17回大阪アジアン映画祭のクロージング作品に、デンマーク・ノルウェー・日本合作『MISS OSAKA(原題)』(監督:ダニエル・デンシック (Daniel DENCIK))が決定した。クロージング作品『MISS OSAKA(原題)』は3月20日(日)ABCホールにて日本初上映される。外国人監督が日本を舞台に撮影した作品で開幕し、閉幕するという今までも同映画祭で紹介してきた映画の流れが、より顕著に浮かび上がったと言えるだろう。

 監督を務めるのは、作家としても活躍するデンマークの若き俊英、ダニエル・デンシック。本作ではプロデュースと脚本も手掛ける。2014年、デンマークアカデミー賞の最優秀短編ドキュメンタリー賞を獲得。2015年、西アフリカのガーナとブルキナファソで撮影した初の長編劇映画“Gold Coast”はカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で上映された。長編2作目となる本作は、雄大なノルウェー北部と喧騒に包まれた街・大阪を舞台に、アイデンティティが溶け合う現代で、自分であること、人を愛することとは何かをテーマに据え、真実と虚偽が交差するスリリングなミステリー映画を作り上げた。

 ダニエル・デンシック監督は以下のコメントを寄せている。

「大阪は私がずっと魅かれていた場所です。少年時代には、まったく別世界のような気がしていました。私はこの映画に子どものころから抱いてきたテーマを詰め込みました。それは、運、運命、偶然の産物、偽物と本物、アイデンティティを変えるということ、つまり人生という冒険についてです」



<作品紹介>

 24歳のイネスは自分に自信が持てず、「別の誰かになりたい」という願望をいつも抱いていた。恋人のノルウェー出張に同行したイネスは、大阪からやってきた謎めいた女性・マリアと出会う。そして、マリアの事故死をきっかけに、自分自身を葬りマリアになりすますことを決意。新しい人生を求め、すべてを捨てて大阪へと旅立つイネス。ナイトクラブ“MISS OSAKA”の名刺を手にした彼女は、ネオンが輝くパラレルワールドの奥深くへと導かれていく。イネスの、「別の誰かになりたい」という願望を追求する旅が始まる。



 イネスを演じるのは、2020年にベルリン国際映画祭シューティング・スター賞を受賞したデンマークの新星、ビクトリア・カルメン・ソンネ(『ウィンター・ブラザーズ』『ビッチ・ホリデイ』)、恋人役のミケル・ボー・フォルスゴーは『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』でベルリン国際映画祭主演男優賞を獲得するなどデンマークのスター俳優である。そして日本から、ナイトクラブ“MISS OSAKA”の闇を彩るメンバーとして、『オルジャスの白い馬』『アンダードッグ』をはじめ、昨年はNetflix『ボクたちはみんな大人になれなかった』でも人気を博した、ダンサーとしても活躍する森山未來、『2つ目の窓』『ソローキンの見た桜』『リング・ワンダリング』の阿部純子、『伽倻子のために』『「オー・ルーシー! OH LUCY!」』をはじめエッセイ執筆や読み聞かせなど多彩な活動を行なっている南果歩が出演。ロケ地の大阪と縁の深い関西出身の俳優陣とデンマークの実力派俳優がここに集結した。

 また、音楽を手掛けるのは、サキソフォン奏者、作曲家の清水靖晃(TVドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」)。そしてデンマークのプロデューサー、マイケル・ハスランド=クリステンセン(Michael HASLUND-CHRISTENSEN)のもと、日本側のコプロデューサーとして山本晃久(『スパイの妻』『ドライブ・マイ・カー』)が参加している。偶然や運に身を委ねながら、自分のアイデンティティを改めて見つめる上質な作品をぜひ堪能してほしい。

(C)Haslund Dencik Entertainment

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