大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門で話題を呼んだ『yes,yes,yes』矢野瑛彦監督特集上映を出町座、シアターセブンで開催


 大阪アジアン映画祭2021のインディ・フォーラム部門で世界初上映され、余命宣告された母とそれを受け入れられない思春期の息子や父、そして婚姻関係のない男の子どもを身ごもり葛藤する娘の姿をモノクロの画面で浮かび上がらせた『yes,yes,yes』。同作をはじめ、家族に対する感情を深掘りする矢野瑛彦監督による2016年の長編『pinto』、2017年の短編『賑やか』を合わせたyes,yes,yes【矢野瑛彦監督作品集】が、7月29日(金)より京都・出町座、7月30日(土)より大阪・シアターセブンにて1週間限定上映される。


 「yes,yes,yes」で生と死の喪失と矛盾を描いた矢野瑛彦監督が、「yes,yes,yes」の5年前に発表した「pinto」で描くのは、独善的な人々の愛に対する向き合い方。母からも、彼からも、愛していても愛されている実感が持てないヒロインを通して、若いある時期にだけ感じることのできる愛の探求と冒険が、クールなカメラワークの中に見事に写しとられていく。

<物語>

奔放な母の元で、息苦しい生活を送ってきた由紀子。代わる代わる父と名乗る男が出入りする家で、彼女はいつも孤立していた。母は由紀子を「あんたの良いとこはわがままを言わないこと」と褒めた。由紀子のモノクロームの思春期に、わずかな彩りを与えてくれたのは、何人目かの父親。フォトグラファーらしかったその男からブレゼントされたカメラが、彼女の人生観を一変させる。



 オリジナル脚本で、真逆のタイプといえる母たちを描き、その存在が家族に大きな影響を与える様を描いた矢野瑛彦監督。この作品選は、ビー・ガン (『凱里ブルース』『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』/ 中国 ) や キム・チョヒ (『チャンシルさんには福が多いね』/ 韓国 ) など、海外の新人監督を配給してきたリアリーライクフィルムズが、日本のインディーズ映画に於ける才能ある映画作家を紹介する新レーベル《ReallyLiKeFilms SHOWCASE》の第一弾でもある。重い物語だからこそ、そこに差し込む光がささやかな希望の光になる。そんな新しい才能をぜひ目撃してほしい。




★出町座 yes,yes,yes【矢野瑛彦監督作品集】 

2022/7/29(金)〜8/4(木)

『yes,yes,yes』+『賑やか』、『pinto』 と日替わり上映

7/29(金)16:15-『pinto』18:15終

7/30(土)12:00-『賑やか』+『yes,yes,yes』+矢野監督舞台挨拶 14:00終

7/31(日)16:15-『pinto』18:15終

8/1(月)16:15-『賑やか』+『yes,yes,yes』18:02終

8/2(火)16:15-『pinto』18:15終

8/3(水)16:15-『賑やか』+『yes,yes,yes』18:02終

8/4(木)16:15-『pinto』18:15終

詳細⇒https://demachiza.com/

★シアターセブン

7/30(土) ①16:35『pinto』 ②19:25『yes,yes,yes』&『賑やか』

★①②各回上映後 舞台挨拶

7/31(日) ①16:35『yes,yes,yes』&『賑やか』 ②18:50『pinto』

8/1(月)18:50『yes,yes,yes』&『賑やか』

8/2(火)18:50『pinto』

8/3(水)18:50『yes,yes,yes』&『賑やか』

8/4(木)18:50『pinto』

8/5(金)18:50『yes,yes,yes』&『賑やか』


詳細⇒http://www.theater-seven.com/service.html