上原実矩×若杉凩が煌めく青春映画『ミューズは溺れない』、3/18よりポレポレ東中野、4/15より元町映画館で公開決定!
新人監督の登竜門とされるTAMA NEW WAVEと田辺・弁慶映画祭の双方でグランプリに輝いた他、ベスト女優賞、観客賞など計6冠を獲得。テアトル新宿での田辺・弁慶映画祭セレクション内で初上映された際には1週間限定にもかかわらず口コミで満席回も出るなど、映画祭史に残る大変な盛り上がりをみせた青春映画『ミューズは溺れない』。
その後も全国各地で上映が行われ、東京での上映を待ち望む声が高まるなか、ポレポレ東中野での3月18日(土)より単独公開が決定した。引き続き、神戸の元町映画館では4月15日(土)より公開される。
このたび、東京での公開にあたって、淺雄望監督は、
「揺らいでいてもいいよ、と言ってもらえて、不安定で歪な自分を許せたように思う。
正しくなくてもいい。足りないままでもいい。自分らしさなんてものはわからないけど、確かに自分を前に向かせてくれた言葉は知っている。その、決して万能ではない言葉たちで、この映画はできている。
あの夏の海で、もがきながら踏み出した一歩が思いがけず爽やかで、彼女たちの方舟に、私もつい手を添えたくなったんだった。
この歪な映画が誰かに辿り着くよう願いを込めて。出会ってくれた誰かに、私はまた救われるんだと思います」
と公開にあたっての熱い思いを寄せている。
さらに、大童澄瞳、萩原朔美、佐藤佐吉からの推薦コメントが到着した。
大童澄瞳(漫画家)
「人間は個体ごとに他者の仮想的な人格を内部に宿す事で、お互いを意思を持った人間であると認知し生きている。しかしそれ故に人は自分自身ではなく他人の中にある印象を気にし、自我を他者に委託して生きてしまう事がある。
人間が人間になるには、他者ではなく自己の中に見つけた自我を他者と突き合わせ確固たる自己同一性を獲得しなければならないが、多くの人は何となくで大人になるものだ。
芸術や恋愛の中で幸運にも自己同一性の獲得を経験する少年少女の姿を希望的に描いた本作が、人生の目的や自分が何者であるのかについて考えそびれた人間のもとへ届くことを願う」
萩原朔美(前橋文学館館長)
「旅に出よう。そう思った時に、心の中に清々しい風が湧き上がる。あの風が、『ミューズは溺れない』を観終った人々の背中に沸き起こるだろう。その風の優しさ。今映画に必要なのは、こういう物語だ」
佐藤佐吉(映画監督/脚本家/俳優)
「ふたりの少女が互いを見つめるその真っ直ぐな視線が結果的に我々観客に突き刺さる。あなたはあなたなの?そう問われているようで震えてしまうのは恐怖なのか?いや恐らくまなざしのエクスタシー。でも最後は涙で震えてた」
<ストーリー>
美術部に所属する高校生の朔子は、船のスケッチに苦戦している最中に誤って海に転落。それを目撃した西原が「溺れる朔子」の絵を描いて絵画コンクールで受賞、絵は学校に飾られるハメに。悔しさから絵の道を諦めた朔子は、代わりに新たな創作に挑戦しようとするが、西原から「次回作のモデル」を頼まれてしまい・・・。
アイデンティティのゆらぎ、創作をめぐるもがきなど、葛藤を抱えながらも前進しようとする高校生たちのひと夏を瑞々しく鮮烈に描き切った青春エンタテインメント。
<作品情報>
『ミューズは溺れない』
上原実矩
若杉凩 森田想 渚まな美 桐島コルグ 佐久間祥朗 奥田智美 新海ひろ子 菊池正和 河野孝則 川瀬陽太 広澤草
監督・脚本・編集: 淺雄 望
撮影監督:大沢佳子(J.S.C)|制作担当・スケジュール:半田雅也|照明:松隅信一|美術:栗田志穂|ヘアメイク:佐々木ゆう|監督助手:吉田かれん|撮影助手:岡田拓也|録音:川口陽一|整音・効果:小宮元、森史夏|カラリスト:稲川実希|スチール:内藤裕子|音楽:古屋沙樹|音楽プロデューサー:菊地智敦|油絵:大柳三千絵、在家真希子|企画・制作・プロデュース:カブフィルム|
配給宣伝:カブフィルム|2021年|82分|16:9|カラー ©️カブフィルム
0コメント