女性たちの自由と解放を目撃せよ!4人の監督によるオムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』×#MeToo短編『Bird Woman』、4月に東京、大阪で公開決定!
人形をモチーフに、生きづらさを感じている女性たちのストーリーを海上ミサコ(『夢幻紳士 人形地獄』)、大原とき緒(『ナゴシノハラエ』)、西川文恵(『めぐみへの誓い』)、吉村元希(『美しい蛇』)の4人の監督がオムニバスで描く『人形たち~Dear Dolls』と、大原とき緒による短編『Bird Woman』が、4月8日(土)より池袋シネマ・ロサ、4月15日(土)より大阪のシアターセブンで公開される。
何故女性が映画を撮るのか? 女性が映画を撮るのはただの遊びなのか? 女性の職業監督は何故少ないのか?日本映画は性暴力の巣窟なのか?
女性として映画を撮り続けてきた4人の監督たちは、それを問われるときに、「私たちは存在するのか?」という思いに至ったたという。まずは私たちがここに存在することを見て欲しいとの気持ちから「女性たちの自由と解放を目撃せよ」を掲げて作り上げた作品をご紹介したい。
海上ミサコ監督『怒れる人形』
上司から受けているハラスメントに苦しむ姉サラサ。妹ナズナは怒り、姉がくれた人形「カウボーイのケンジ」になりきり、上司に復讐すべく投げ縄の特訓をする。そんなナズナの目の前に現れたのは………。
大原とき緒監督『Doll Woman』
人形と暮らす女が、人形と暮らす男と出会う。荒んだ時代のガール・ミーツ・ボーイ。
西川文恵監督『JOMON-わたしのヴィーナス』
将来に悩む11歳の女の子ちひろは、田んぼで手のひらサイズの古代の女性像を見つける。女性像は女に化身し踊り始め、古代の女性の生き様を表現する。ちひろはその姿に生きる道標を見つける。
吉村元希監督『オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景』
オンナのカタチ、について考える。女らしさとは何か。女性であることとはどういうことか。現実と虚構の間を行き来しながら、監督本人の過去を現在を織り交ぜながら、女性の表象について考察する。
さらに、公開にあたって、4人の監督よりメッセージが到着した。
「私たち、というのは決して若くない4人の女性です。私たちは映画監督です。
男女平等とか、ジェンダーギャップとか、性暴力とか、おそらく聞き飽きていらっしゃることでしょう。もうそろそろ、そう言う話は終わりに出来ないか、と思っていらっしゃる方も多いと思います。私たちも、そう思っています、本当に。
でも、私たち女性に生まれた人間は、どんなに飽きても、お終いににすることが出来ない問題をずっと抱えて生きていかなければなりません。自分の人生を”お終い”にしてしまった、”お終い”にされてしまった女性達を何人も見てきました。私たちはただ私たち自身として、生きて行きたいと思うのです。
そんな4人が集まってそれぞれ【人形】をモチーフに短編映画を撮り、一本のオムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』を作りました。
たいした打合せもなく、それぞれに好きに作った映画でしたが、驚くほど、根底に流れる願いは、同じでした。
私たちはこれまでもこれからも私たちであること。誰かを敵に見立てて、攻撃したいわけではないと言うこと。
フェミニストというと、身構える方も多いでしょうけれど、大きな声を出せずに、こっそりと、自分が自分自身であることを受け止めながら必死で生きていく女性がいると言うことを、その存在を、どうか、知ってください」
<作品概要>
『人形たち~Dear Dolls』/2023年/83分/カラー/ステレオ
参加監督:海上ミサコ、大原とき緒、西川文恵、吉村元希
エンディング曲「ヒトトシテ」作詞・作曲・歌:いわさききょうこ
MA:吉方淳二/タイトルデザイン:鈴木規子
プロデューサー:大原とき緒/製作・配給:movies label will
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