女性たちの自由と解放を目撃せよ!女性4人によるオムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』、国際映画祭で高評価の短編『Bird Woman』が7/15神戸、9/23名古屋で公開!

 

  日本映画界の性暴力がさらけ出された2022年に製作された長編オムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』は、海上ミサコ、大原とき緒、西川文恵、吉村元希の女性監督4人による《人形》をモチーフに生きづらさを感じている女性たちの4つのストーリーだ。今年4月の東京と大阪での上映では多くのメディアにも取り上げられ、観客から支持と議論が巻き起こった。重いテーマを扱いながらも、最後には希望を感じ、エンターテイメントとしても見ごたえある作品と受け止められている。また同時上映の大原とき緒監督・主演の短編『Bird Woman』は、プチョン国際ファンタスティック映画祭 の世界初上映を皮切りに、世界の映画祭で上映され、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭でも大熱気で迎え入れられた必見作だ。



 神戸での劇場公開が待たれた『人形たち~Dear Dolls』と『Bird Woman』が、いよいよ7月15日から元町映画館、秋には9月23日より名古屋のシアターカフェで2作品一緒に公開される。元町映画館では監督たちによる舞台挨拶、『教育と愛国』の斉加尚代監督とのトークイベント、エンディング曲を歌う いわさききょうこのミニライブなども予定されている。上映後に、誰かと感想を共有したくなる女性のエンパワーメント映画。女性映画人たちとの交流をぜひ楽しんでほしい1週間をお見逃しなく!


■『怒れる人形』

2021年に初長編映画『夢幻紳士 人形地獄』(原作:高橋葉介)では、元町映画館を含む全国15都市で公開し、原作ファンからも熱烈な支持を得た海上ミサコ監督がメガホンをとった『怒れる人形』。『夢幻紳士 人形地獄』から、皆木正純(みなきまさずみ)が出演。紀那きりこ(きなきりこ)が性暴力に立ち向かう姉役を好演している。

<ストーリー>

上司から受けているハラスメントに苦しむ姉サラサ。妹ナズナは怒り、姉がくれた人形「カウボーイのケンジ」になりきり、上司に復讐すべく投げ縄の特訓をする。そんなナズナの目の前に現れたのは………。



■『JOMON-わたしのヴィーナス』

長編映画『あぜみちジャンピンッ!』を全国公開した西川文恵監督の『JOMON-わたしのヴィーナス』は、現代音楽&エレクトロミュージックを中心に国内外からも高い評価を受けている作曲家、一ノ瀬響が音楽を担当。ナレーションはブレイク・クロフォード、ダンサーの鈴木美奈子が古代の女神を演じる。

<ストーリー>

将来に悩む11歳の女の子ちひろは、田んぼで手のひらサイズの古代の女性像を見つける。女性像は女に化身し踊り始め、古代の女性の生き様を表現する。ちひろはその姿に生きる道標を見つける。


■『オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景』

 脚本家、映画監督、漫画原作者、女優と多才な才能を発揮する吉村元希監督の『オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景』には、映画監督・俳優として活躍する福島拓哉と、モデルとして女性誌を中心に広告やCMに出演する田中 玲が出演。吉村も本人役で出演している。

<ストーリー>

 オンナのカタチ、について考える。女らしさとは何か。女性であることとはどういうことか。現実と虚構の間を行き来しながら、監督本人の過去を現在を織り交ぜながら、女性の表象について考察する。


■『Doll Woman』

 大原とき緒監督作品『Doll Woman』は、『ラジオの時間』(監督:三谷幸喜)で日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞した髙間賢治を撮影監督に迎え、映画監督でもある廣末哲万(ひろすえひろまさ)が快演している。コロナ禍で増えた女性のホームレスを大原自身が演じ、コメディエンヌぶりを発揮。家族のように人形を並べるテント生活をはじめ、シビアな現実をファンタスティックに描く快作。

<ストーリー>

人形と暮らす女が、人形と暮らす男と出会う。荒んだ時代のガール・ミーツ・ボーイ。



■『Bird Woman』

パンデミックの東京から始まるファンタジー。脚本は『Doll Woman』と共に元ロッテルダム国際映画祭プログラマーのGertjan Zuilhof。撮影監督には国際的にも評価の高い斎藤 文を迎えた。2022年7月に韓国の『プチョン国際ファンタスティック映画祭』のインターナショナルコンペティション部門に選出。オンライン上映された139作品の中から観客が選んだ今年のベスト10作品に選ばれる。今年4月にはアルゼンチンのブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭の3つあるコンペティションのひとつにも選出され、女性たちから絶大な支持を受ける。本作でも監督の大原とき緒が主役を演じ、鳥の仮面をかけて痴漢たちを撃退する会社員を、飄々と演じている。ブラックウーマン役で劇中でオリジナルソングを披露するいわさききょうこにも注目を!

<ストーリー>

パンデミックに見舞われる東京。マスクで顔を隠していることを利用して痴漢をしてくる男たちにうんざりしているトキは、鳥のマスクを注文する。それを着けて、電車に乗ったトキは思いもよらぬ行動をとる。


<作品情報>

『人形たち~Dear Dolls』/2023年/83分/カラー/ステレオ

参加監督:海上ミサコ、大原とき緒、西川文恵、吉村元希

エンディング曲「ヒトトシテ」作詞・作曲・歌:いわさききょうこ

MA:吉方淳二/タイトルデザイン:鈴木規子

プロデューサー:大原とき緒/製作・配給:movies label will


『Bird Woman』/2022年/21分/カラー/ステレオ

監督・主演:大原とき緒/脚本:ヘルチャン・ツィホッフ/撮影監督:斎藤文


2023年7月15日(土)-7月21日(金)

神戸・元町映画館にて1週間限定ロードショー

元町映画館公式HP https://www.motoei.com/

2023年9月23日(土)-9月29日(金)※火曜水曜定休

名古屋シアターカフェにて、公開

シアターカフェ公式HP https://theatercafe.jp/


北海道まある+映画祭2023(『人形たち~Dear Dolls』公式上映)

https://hokkaido-movie.com/