第21回大阪アジアン映画祭、クロージング作品はシンガポール発ドラァグクイーンと家族の再生を描く『好い子』を世界初上映!
2025年8月29日(金)から9月7日(日)まで開催される「第21回大阪アジアン映画祭」のクロージング作品に、シンガポール発ドラァグクイーンと家族の再生を描いた映画『好い子(原題:好孩子)』が決定した。
先日オープニング作品として発表されたジュディ・オング主演の映画『万博追跡』(2Kレストア版)と合わせて、映画祭の顔であるオープニングとクロージングがいずれもワールドプレミア作品となる。
『好い子(原題:好孩子)』は、自分を拒絶した父の死をきっかけに実家に戻ったドラァグクイーンが、認知症の母、理解しあえない兄を前にバラバラになった家族を繋ぎとめるため「私はあなたの娘」と嘘をついてしまったところから始まる、『ママと“娘”。本当の私、本当の家族になるため』の物語。監督は、新世代のシンガポール映画界を牽引するワン・グォシンで、金馬奨(20)にノミネートされた『男兒王』等、シンガポールにおけるアイデンティティや社会的なテーマの作品で知られている。
暉峻プログラミングディレクターは、
「万博開催に合わせた特別回となる第21回大阪アジアン映画祭は、オープニング、クロージングとも世界初上映作品が飾るという画期的な回となりました。クロージング作品に決定したのは、最新シンガポール映画「好い子」。ともすれば異質な者、見慣れない者、伝統にそぐわない者を排除して「安心」を得ようとする方向に社会が向かいがちな今の時代、1人でも多くの人に見てほしい作品です」とコメント。
さらに、オープニングの『万博追跡』(2Kレストア版)については、
「1970年大阪万博を主たる舞台にしたジュディ・オング主演の台湾映画『万博追跡』を初めて目にしたのは、2000年頃のことでした。以来、この凄い映画をなんとか日本でも紹介したいと願い続けてきましたが、当時見た上映用プリントは状態がボロボロ。願いの実現は諦めかけていました。
そんな本作を、2025年万博の時期に開催される大阪アジアン映画祭のためにデジタル修復するという大英断を下してくださったのが、國家電影及視聽文化中心(TFAI:Taiwan Film & Audiovisual Institute)です。映画祭開幕作品としての世界初上映が、『万博追跡』とTFAIのクラシック作品修復事業への国際的注目を飛躍的に高める機会となることを期待しています」
とコメントを寄せている。尚、第21回大阪アジアン映画祭の全ラインナップは、7月下旬に発表予定だ。
≪作品概要≫
クロージング作『好い子』※世界初上映 World Premiere
2025年/105分/シンガポール
監督:ワン・グォシン (ONG Kuo Sin/王國?)
ドラァグクイーンの阿好は、父の死をきっかけに認知症の母がいる実家に戻る。阿好を“娘”と信じ込んだ母は、娘とその仲間たちを受け入れ、新たな思い出を作っていく。過去の確執を乗り越え関係が深まる中で、母は阿好にある秘密を打ち明け…。
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オープニング作品『万博追跡』(2Kレストア版)
2025年(オリジナル版:1970 年)/97分/台湾
監督:リャオ・シャンション(LIAO Hsiang-Hsiung/廖祥雄)
出演:ジュディ・オング、フォン・ハイ
(c) 2025 Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.
≪映画祭概要≫
第21回大阪アジアン映画祭(Osaka Asian Film Festival EXPO 2025 ? OAFF 2026)
会期:2025年8月29日(金)〜9月7日(日)
上映会場:ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂
公式ウェブサイト https://oaff.jp
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