日本初公開を含む全9本を公開!第20回難民映画祭、11/6よりオンライン開催&11/13大阪、12/2-3東京で劇場開催


 ある日突然「難民」と呼ばれるようになった人たちへの共感と支援の輪を広げることを目的に2006年より毎年開催してきた日本初の難民に焦点をあてた映画祭「難民映画祭」が、今年で20回の節目を迎える。


11月6日よりオンライン開催(12月7日まで)、および劇場開催がはじまった第20回難民映画祭では、久しぶりに大阪での劇場開催が実施される。

11月13日(木)TOHOシネマズなんばで開催される日本初公開 「ハルツーム」の上映では、映画上映後にゲストスピーカーとしてお笑いコンビの「天才ピアニスト」を招いてのトークイベントも開催する。

<詳細、お申し込みはこちら>

https://www.japanforunhcr.org/news/2025/rff2025-speakers


困難を生き抜く難民の力強さに光をあてた日本初公開6作品を含む全9作品をご紹介したい。



『ハルツーム』( 2025年 / 80分 / ドキュメンタリー)※日本初上映(11/13大阪上映作品)


スーダンで1,000万人以上が避難を余儀なくされる中、映像作家たちは携帯電話で人々の声を記録し、現実を世界に伝えようと奮闘する。戦火に飲まれる都市とその中で生き抜く人々を見つめた、詩的で力強いドキュメンタリー。ベルリン国際映画祭2025  平和映画賞受賞作



『見えない空の下で』( 2023年 / 71分 / ドキュメンタリー)※日本初公開


寒さ厳しい2月の朝、12歳のニキータは家族とともに戦火を逃れ、ハルキウの地下鉄駅に身を寄せる。放置された車両や混雑するプラットフォームをさまよう中、ニキータは11歳の少女ヴィーカと出会い、閉ざされていた世界に光が差し込む。絆が深まるにつれて、勇気を見出していく二人——喪失と希望、そしてつながりを描く静かで力強い物語である。

ヴェネツィア国際映画祭2023(Giornate degli Autori部門) Europa Cinemas Label Award 受賞作



『アナザー・プレイス』( 2024年 / 80分 / ドキュメンタリー)※日本初公開


  戦争や迫害を逃れてヨーロッパにたどり着いた3人の難民の人生を追った物語。異なる故郷や背景を持つ彼らの生活に焦点を当て、新しい国で孤独や精神的苦痛、人種差別に直面しながらも「新たな土地」で生活を築いていく苦悩や葛藤、力強く生きる彼らの姿を映し出す。イラン・イラク戦争で祖国を逃れ米国に移住した監督自身の経験が、作品の繋ぎとして重なるドキュメンタリー。

ロンドンギリシャ映画祭2025 ファイナリスト


『希望と不安のはざまで』( 2024年 / 52分 / ドキュメンタリー)※日本初公開


2024年12月、アサド大統領の打倒を契機に半世紀にわたる独裁政権が崩壊し、新体制への激動の移行期を迎えたシリアの歴史的な転換期の最初の瞬間を捉え、将来への期待と未知への恐怖に揺れるシリア国民の声を映し出す。大統領宮殿から悪名高いサイドナヤ刑務所まで、旧体制の痕跡と新たな指導者の登場とともに、岐路に立つシリアの現状を独自の視点で描き出したドキュメンタリー。


『バーバリアン狂騒曲』( 2024年 / 101分 / コメディドラマ)※日本初公開


リチャード・リンクレーターのビフォア3部作で人気を博したフランス人俳優、ジュリー・デルピーの監督・出演作。ブルターニュ地方の小さな村パンポンでは、地域住民がウクライナのニュースに心を痛め、ウクライナ難民の家族を村に迎え入れようと準備を進めていた。ところが到着したのはシリアからのファイヤド一家だった…。美しい自然の中、伝統を重んじる村で、難民との交流を通じて浮かび上がる受容と偏見の物語が、ユーモアと温かさをもって描かれる。※一部、性的な場面あり。

ソノマ国際映画祭2025 – 観客賞(最優秀長編作品)受賞作


『ラジオ・ダダーブ』( 2023年 / 25分 / ドキュメンタリー)


ファルドウサは生まれも育ちもケニアのダダーブ難民キャンプ。国籍もパスポートも持たないが、難民自身が運営するラジオ局のジャーナリストとして、人々の声を世界に届けている。本作は、声を持たない人々の「声」となる彼女の姿を通して、気候変動の最前線を生きる人々の苦しみと国際社会への問いかけを描きだす。

Social Media Impact アワード2024 ファイナリスト


『あの海を越えて』( 2024年 / 74分 / ドキュメンタリー)※日本初公開


2013年、地中海のランペドゥーサ島沖で起きた海難事故。その船には、生きるために命がけでアフリカ諸国からヨーロッパを目指す大勢の人が乗船していた。本作は、あの夜の記憶と彼らを結ぶ永遠の友情、そして「誰かを救う」という行為の意味を問いかけるドキュメンタリー。

ビオグラフィルム映画祭2024   コンテンポラリー・ライヴズ部門 審査員賞受賞

【劇場上映】12月 2日(火)18:30 イタリア文化会館(東京)

お申し込みはこちら→https://rff2025theater3.peatix.com/


『カブール・ビューティー』( 2023年 / 52分 / ドキュメンタリー)※日本初公開


カブール中心部の美容サロンで仲間と働く親友のソフィアとニギナ。ここでは誰もがブルカやヒジャブを脱いで思う存分おしゃれを楽しみ、おしゃべりに花を咲かせ、女性が安らぎや束の間の自由を感じられる数少ない場所のひとつだった。ニギナは大学にも通っていたが、タリバン支配下で女子の大学教育は禁止に。サロンもいつまで続けられるかわからず、二人は安全と自由な暮らしを求めて国外へ逃れることを決意する。

日本賞2024(日本)・青少年向け部門 最優秀賞 受賞作

ポルデノーネ・ドックス・フェスト 2024(イタリア)・イタリア映画評論家協会賞(Premio della Critica SNCCI)受賞作


『ぼくの名前はラワン』( 2022年 / 90分 / ドキュメンタリー)


ラワンは生まれつき耳が聞こえない、幼いクルドの少年。危険な旅を経てダンケルクの難民キャンプで1年過ごしたのち、ある支援者の尽力で彼の一家はイギリスのダービーに移り、ラワンは王立聴覚障碍者学校に入学する。本作は彼が英国手話を習得してゆく劇的な成長を追い、明るく人気者で好奇心旺盛な少年が友情をはぐくみ、自己表現の新しい道を見出すさまを描きだす。2026年1月、劇場公開予定。

【先行上映】12月 3日(火)18:30 イタリア文化会館(東京)

お申し込みはこちら→https://rff2025theater4.peatix.com/


■参加費

オンライン鑑賞、劇場鑑賞ともに、(A)寄付つき鑑賞、または、(B)無料鑑賞、から選択

【1作品を申込む】

(A)寄付つき鑑賞(2000円/3000円/5000円/10000円/20000円)、または、

(B)無料鑑賞

【オンライン鑑賞で8作品まとめて申込む】

(A)寄付つき鑑賞(5000円/8000円/15000円/30000円/50000円/100000円)、または、

(B)無料鑑賞

https://rff2025online9.peatix.com/


■鑑賞方法

【オンライン開催】

Peatixで登録されているメールアドレスにお送りする鑑賞用URLから鑑賞

視聴期間: 2025年11月6日(木)10:00~12月7日(日)23:59

【劇場開催】

当日劇場スタッフに、チケット画面をお見せください