完成作は「なら国際映画祭2020」にて上映!アフリカの女性映像作家が参加する映像制作ワークショップ 「Grand Voyage with Africa」概要発表


 12名の女性映像作家が日本とアフリカ5カ国 (ブルキナファソ、ケニア、セネガル、ナイジェリア、南アフリカ)から カンヌ映画祭グランプリ作品「殯の森」の舞台、奈良市田原地区で 2週間の撮影合宿を実施することが、パリUNESCO本部で開催された「芸術文化多様性促進条約会議」にて発表された。※来年に延期が決定。

 アフリカの女性を支援したい「ユネスコUNESCO」と、次世代の作家を育成したい 「なら国際映画祭NIFF」との思いが重なり、実現した「Grand Voyage with Africa」プロジェクト。2020年3月30日(月)~4月12日(日)に2人1組で短編を撮影し、完成作は9月18日(金)~9月22日(火・祝)に開催する「なら国際映画祭2020」で、12名のワークショップ参加者の舞台挨拶とともに上映する予定だ。


映画監督 河瀨直美氏コメント

アフリカの女性が置かれている現実は厳しいものです。けれど、そこから生まれる「強さ」があります。その強さが人の心を動かし生まれる感動があります。私たちの出会いは、これまで別の時間を生きてきたもの同士が宝物を発見する手がかりとなるでしょう。この取り組みは作品制作をすることだけで終わるのではありません。彼女たちにとって人生を変える体験になるのではないでしょうか? この偉大なる航海を想像すると胸の高鳴りが止みません。 ぜひ、この旅の行く末を今年のなら国際映画祭にて見届けていただければと思います。


UNESCO事務局長 オードレ・アズレ氏コメント

アフリカの若い女性監督たちが自らの声を世界に発信していくことをユネスコは支援します。 約600名が応募してきたということは、その必要性、可能性があることの現れです。このワークショップは選ばれたアーティスト10名を応援するメッセージを送っているだけでなく、彼女たちの創作活動がしやすい環境づくりを支援する必要があると、各国の政府に向けたメッセージでもあります。こうしたワークショップを支え、法律面、仕組み、資金的な援助等、残された課題に取り組む必要性、中でもアフリカの女性に向けた活動にユネスコは寄り添っていきたいと考えています。