なら国際映画祭2020尾花座復活上映会開催!『37 セカンズ』『カツベン!』『人生フルーツ』を上映&トークイベントも。


 かつて奈良の人びとに愛された映画館「尾花座」が『なら国際映画祭2020』開催に先駆け、尾花座復活上映会と題して7 月 23 日(木・祝)から 26 日(日)までの 4 日間限定で復活。元尾花座支配人・現ホテル尾花会長である、中野重宏さんがトークイベントに登壇した。

 はじめに、なら国際映画祭代表理事の中野さんが「かつての尾花座の雰囲気を少しでも映画の中から汲み取っていただけたら」と挨拶。また同映画祭エグゼクティブ・ディレクターの河瀨直美監督も登壇し、「万を持して皆さまになら国際映画祭が届けられるように感染症対策を万全にして準備を進めています。劇場や映画館はおそるおそる足を運ぶことになっている状況ですが、映画はしゃべらないですし、豊かな心を持って帰っていただけるメディアだと思っています。9 月 18 日からも奈良の地で、そのような場を作っていきたいと思っているので、ぜひ、足をお運びください」と呼びかけた。


 上映会はホテル尾花・桜の間にて、今回の復活上映の為に厳選された邦画 3 作品『37 セカンズ』『カツベン!』『人生フルーツ』を連日上映。ZOOMを使ってのトークイベントでは、HIKARI監督、佳山明さん、大東駿介さん、神野三鈴さん、渡辺真起子さん(『37 セカンズ』)、永瀬正敏さん、中野重宏さん(『カツベン!』)、伏原健之監督(『人生フルーツ』)をはじめ、多彩なゲストが参加予定だ。


 チケットは、事前予約制で、以下より購入できる。

① ホテル尾花フロント(7 月 11 日 13 時より販売開始)

② 電子チケット(パスマーケットにて 7 月 11 日 13 時より販売開始)

販売価格は1,000円。レッドカーペットクラブ会員は無料。



<尾花座とは>

尾花座は、奈良町にあった芝居小屋のひとつで、明治・大正と歌舞伎・浄瑠璃・浪曲・落語などの諸芸能を上演。1920 年には映画館として開業し、奈良の人びとに愛された。

テレビの普及など時代の流れとともに施設維持が難しくなり、1981 年、同地に建物を新築しホテルサンルート奈良を開業。

令和 2 年 6 月 1 日よりホテルのリニューアルに伴い、名称を「ホテル尾花」と改称。

かつてこの地にあった「尾花劇場(尾花座)」の“尾花”の名称が約 40 年ぶりに、復活する。

今回上映する映画『カツベン!』で舞台のひとつとなる“靑木座”はこの尾花座がモデル。