名匠アン・ホイの素顔を通して「生きることの力 」を描く香港映画『映画をつづける』、第16回大阪アジアン映画祭オープニング作品に!
2月28日(日)から3月20日(土)まで鑑賞できる大阪アジアン映画祭オンライン座に引き続き、3月5日(金)から14日(日)まで行われる第16回大阪アジアン映画祭のオープニング作品に、2020年ヴェネチア映画祭では女性監督で初となる生涯功労賞の金獅子賞を受賞したアジアを代表する名匠、アン・ホイ(『桃さんのしあわせ』(桃姐/2011)、2014/OAFF2015上映)の素顔を通して「生きることの力」を描き出す、香港映画『映画をつづける』が選ばれ、日本初上映されることが決定した。
ベテランの美術監督・衣装デザイナーとして、ツイ・ハーク、スタンリー・クワン、シルビア・チャン、パン・ホーチョンなどの作品に参加し、アン・ホイとは『黄金時代』を含めた3作で2002年からタッグを組んできたマン・リムチョンが監督デビューを果たした本作。70年に及ぶ彼女の人生を豊富な映像資料と、家族や映画界の錚々たる面々へのインタビューで振り返り、彼女の素顔を通して生きることの力を描き出す。キャリアの中で多くの浮き沈みを経験してきたアン・ホイだが映画への愛と信念は変わらない。常に市場の人々と同じ目線でいるアン・ホイが、「これからも香港の人々のため“映画をつづける”」と決意を語るその姿は、一映画人という肩書きを超えた人間の凄みがみえる。
一方、幼い頃はわだかまりを持っていたという年老いた日本人の母との日常生活にも密着。映画といえば華やかな世界を想像しがちだが、権威やお金の亡者になることなく、地に足のついた生活と、ガラスの天井を打ち破る闘いを続けたアン・ホイの人生。彼女が映像で残そうとしている失われつつある香港の原風景にも注目したい。大友良英をはじめとする音楽が、山あり谷ありのアン・ホイの人生を優しく彩る、まさに必見のドキュメンタリー映画だ。
大阪アジアン映画祭では、オープニング作品、クロージング作品へのご招待特典がついたサポーター会員も募集中だ(限定数)。
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