池松壮亮(主演)×チェ・ヒソ×オダギリジョーで描く石井裕也監督最新作『アジアの天使』、第16回大阪アジアン映画祭クロージング作品で世界初上映!
3月5日(金)〜14日(日)、梅田ブルク7、シネ・リーブル梅田、ABCホール他で開催される第16回大阪アジアン映画祭(OAFF2021)のクロージング作品に、池松壮亮主演、石井裕也監督・脚本の日本映画『アジアの天使』が決定した。2021年内の全国公開に先がけ、3月14日(日)に世界初上映される。
<ストーリー>
ひとり息子の学(8)を持つ青木剛(池松壮亮)は、病気で妻を亡くし、疎遠になっていた兄(オダギリジョー)が住むソウルへ渡った。日本から逃げるように。 「韓国で仕事がある」と兄から告げられていた剛だったが、兄の生活はその日暮らしで貧しく、想像していたものとは違った。ほとんど韓国語も話せない中、剛は怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。 一方、ソウルでタレント活動を行っているが、市場のステージで誰も聞いていない歌を歌う仕事しかないチェ・ソル(チェ・ヒソ)は、所属事務所の社長と関係を持ちながら、自分の歌を歌えない環境やうまくいかない兄や妹との関係に心を悩ませていた。 しかし、その時彼らはまだ知らない。 事業に失敗した青木と兄、学たちと、資本主義社会に弾かれたソルと兄、妹たち ── どん底に落ちた2つの家族が共に運命を歩んでいき、奇跡を目の当たりにすることを…。
2020年2月から3月にかけてのオール韓国ロケによる撮影では、コロナによる懸念事項が次々生まれるなか、スタッフたちの努力により奇跡的に無事クランクアップできたという。石井裕也監督、主演の池松壮亮にとっては初の韓国進出作となるが、長くタッグを組んだ二人は『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』に続きがっぷり四つに組んで新たなチャレンジに挑んでいる。共演には、『金子文子と朴烈』で小学校時代に大阪の学校に通った経験を生かし、見事な日本語でアナキスト、金子文子の魂を見事に表現、その演技が高く評価されたチェ・ヒソ。チェは、OAFF2018オープニング作品『金子文子と朴烈』(映画祭タイトル:『朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト』)のゲストで来場。オープニング上映前の舞台挨拶では小学校時代の恩師も来場し、感動に包まれたことは記憶に新しい。また翌年のOAFF2019ではハン・ガラム監督の『アワ・ボディ』で世界的なベストセラー「81年生まれ、キム・ジヨン」世代の女性の生きづらさをストイックに熱演。ハン監督と共に来場し、ファンとの交流を重ねている。そして、池松演じる青木の兄を演じるのは、国際派俳優のオダギリジョー。韓国映画にも多数出演しており、2019年には『ある船頭の話』で監督デビューも果たしている。
それぞれが心に傷を持つ、日本と韓国の家族がソウルで出会い、新しい家族の形を模索する人間ドラマ。実力派の3人が、韓国人の名スタッフたちと共に紡いだ、誰も見たことのない「アジアの家族映画」の誕生を、ぜひ目撃してほしい。
(c) 2021 The Asian Angel Film Partners
大阪アジアン映画祭では、オープニング作品、クロージング作品へのご招待特典がついたサポーター会員も募集中だ(限定数)。
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