鳥飼りょうの「SILENT FILM LIVE」がパワーアップ!元町映画館で8/28より短編、9/18より長編のサイレント映画伴奏付き上映を1週間連続開催
現在、最も上映会で演奏する楽士のうちの一人として関西を中心に活動しているサイレント映画専門の楽士の鳥飼りょうと、元町映画館が2018年から同館2階のイベントルームで開催してきた「SILENT FILM LIVE」。感染予防対策のため2021年から2階のイベント利用を休止し、同企画も休止していたが、8月28日からパワーアップして帰ってくる!
場所を1階のシアターに移し、8月28日から1週間は短編ウィークと題して各日12時30分より伴奏付き上映とトークを開催。さらに3週間後の9月18日からは長編ウィークと題して各日15時30分より伴奏付き上映とトークを開催する。「短いながら物語があり、たっぷりと楽しめます。音楽の力もすごく大きいですね」と鳥飼さんが勧める短編は、西部劇からメロドラマ、そしてチャップリンやキートンのコメディ、実験映画と毎日通いたくなるラインナップ。長編も、サイレント映画の代表作をジャンルごとにセレクト。『戦艦ポチョムキン』『極北のナヌーク』と骨太作品も楽しめる。
■映画好きだけど、サイレント映画未体験のお客さまは、ぜひその門戸を叩いてほしい(鳥飼)
今回初の1階シアター上映について、鳥飼さんは
「役者の顔の表情や表現方法がサイレント映画の真髄。今回、1階のシアターで上映することで、お客さまの間口が広がると思います。映画好きだけど、サイレント映画未体験のお客さまは、ぜひその門戸を叩いてほしいですね」
と語る。さらに自身にとっても映画館にとっても初となる1週間連続伴奏付き上映については
「東京のギンレイホールで行われた神楽坂映画祭2017で、柳下美恵さんが1週間連日サイレント映画のピアノ伴奏をされていたのを見て、ずっとやりたいと思っていたけれど、当時はまだ力不足でした。林さんから打診いただき、まさに満を持して今ならやれると思ったんです」
とその想いを語った。
■1階で連日上映することで、時間があるからついでに観ようというお客さまも増えるのでは(林)
元町映画館支配人の林さんは、自身も生演奏付きという興行自体の面白さから、サイレント映画自体の面白さを発見しつつあるという。言葉で伝えなくても伝えることのできる素晴らしさが魅力としながら、1週間連日企画については
「1階のシアターで1週間連続上映することでお客さまの目に触れる機会が増えますし、時間があるからついでに観ようというお客さまも増えるのでは。私も『この作品とこの作品のセット見ってアツくない?』と思いながら番組編成しています」
とその狙いを明かしてくれた。
空き時間に映画を観る感覚で、合計2週間に渡る「SILENT FILM LIVE」の作品と演奏に触れてほしい。連日のトークも鳥飼さん、林さんに加え、特別ゲストの登壇予定も発表されている。詳しくは元町映画館公式サイトまで。https://www.motoei.com/post_event/silentfilmlive/
【上映作品一覧】
[短編ウィーク]8月28日(土)~9月3日(金)各日12:30~
8/28(土) 『チャップリンの冒険』(1917年/アメリカ/26分/コメディ)
8/29(日) 『さすらいの騎士』(1915年/アメリカ/25分/西部劇)
8/30(月) 『サイコロ城の秘密』(1929年/フランス/25分/実験映画)
8/31(火) 「エジソン社の映画集」(1903-08年/アメリカ/計25分/
上映作品:『鷺の巣から救われて』『レアビット狂の夢』『大列車強盗』)
9/1(水) 「グリフィス初期作品集」(1909-10年/アメリカ/計31分/
上映作品:『小麦の買占め』『不変の海』)
9/2(木) 『レーニンのキノ・プラウダ』(1925年/ソ連/35分/ニュース映画)
9/3(金) 『キートンの強盗騒動』(1921年/アメリカ/23分/コメディ)
[長編ウィーク]9月18日(土)~9月24日(金)各日15:30~
9/18(土) 『サンライズ』(1927年/アメリカ/108分/メロドラマ)
9/19(日) 『極北のナヌーク』(1922年/アメリカ/78分/ドキュメンタリー)
9/20(月・祝) 『ロイドの要心無用』(1923年/アメリカ/73分/コメディ)
9/21(火) 『戦艦ポチョムキン』(1925年/ソ連/71分/プロパガンダ映画)
9/22(水) 『オペラの怪人』(1925年/アメリカ/92分/ホラー)
9/23(木・祝) 『散り行く花』(1919年/アメリカ/89分/メロドラマ)
9/24(金) 『カメラを持った男』(1929年/ソ連/99分/実験映画)
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