元町映画館(神戸)、5/30に営業再開!珠玉作『ニュー・シネマ・パラダイス』『フレンチ・カンカン』のフィルム上映も実施


 新型コロナウィルス感染拡大防止のため4月15日より臨時休館していた神戸・元町映画館が、緊急事態宣言解除を受け、5月30日(土)より営業を再開する。臨時休館中は、「仮設の映画館」をはじめとする各種プラットフォームでオンライン上での上映を継続した他、同様にミニシアター支援となる「STAY HOME MINI-THEATER」で映画館スタッフがトークにゲスト出演、ミニシアター・エイド基金プロジェクトの一環としてシリーズ配信された「オンラインでミニシアターを旅しよう」の最終回に林未来支配人が登場し、休館中に感じたこと、改めて思う映画への思いなどを1時間に渡って語ってくださったことも記憶に新しい。


 さらに元町映画館の呼びかけて誕生した、映画好きの学生たちによるミニシアター応援団、「映画チア部」が、元町映画館支援のために2日間に渡り松居大悟監督、宮崎大祐監督、上村奈帆監督のとっておきの短編上映とトークを繰り広げた「チアシアター」を開催。そして、元町映画館スタッフ石田涼さん企画、脚本、キャスティング、映画チア部大矢哲紀が監督を務めた、DEG(『追い風』)、津田晴香(『みぽりん』『はるかのとびら』)出演のリモート短編『アワータイム』を制作。5月11日より好評配信中だ。また休館を利用して、映写の練習に励んだスタッフもいたという。


 臨時休館中もエネルギッシュに映画愛、映画館愛を発信し続けた元町映画館は、この8月20日でいよいよ10周年を迎える。そんな元町映画館の再開オープニング作品は、エンニオ・モリコーネの素晴らしい音楽が深く記憶に残る、映画、そして人生への大いなるラブレター、『ニュー・シネマ・パラダイス』(劇場公開版)。5月30日から6月12日まで2週間に渡り、35ミリフィルム上映を行う。


 さらに、6月13日から1週間は、フランスの名匠、ジャン・ルノワール監督が、現在でも人気のパリ・モンマルトルのキャバレー、ムーラン・ルージュで人気のダンス”カンカン”のレビュー誕生秘話を豪華キャストで描く華やかな群像劇『フレンチ・カンカン』(復元長尺版)を、35ミリフィルムで上映。血湧き肉躍るようなダンスと音楽に圧倒される本作では、5月12日に逝去したフランスの名俳優、ミシェル・ピコリも出演。その若き日の演技もぜひ、心に焼き付けてほしい。


 他にも、5月30日からの1週間は、中国の大人気アニメーション映画『羅小黒戦記』、臨時休館前にも大ブームを湧き起こした音楽アニメーション映画『音楽』を、いずれもアンコール上映する。

 6月6日からは、第1週の上映作に加え、公開延期になっていた石原貴洋監督最新作『大阪少女』の上映が決定。

 6月13日からは、上記の『フレンチ・カンカン』フィルム上映に、話題のドキュメンタリー映画『21世紀の資本』、チャウ・シンチー監督による傑作エンターテインメント『新喜劇王』、臨時休館前に上映がはじまった韓国のチャン・リュル監督節が冴え渡る『慶州 ヒョンとユニ』を上映する。他にも、内藤瑛亮監督(『ミスミソウ』)が『先生を流産させる会』以来となる自主映画にして”教育映画”の衝撃作『許された子どもたち』、渡辺あや脚本、須藤蓮、岡山天音、三村和敬、中崎敏、若葉竜也ら気鋭の若手キャストが集結した京都発ドラマの映画版『ワンダーウォール 劇場版』が近日公開予定だ。


#リモート映画祭に参戦決定!

現在好評配信中の元町映画館✖️映画チア部制作リモート短編『アワータイム』