『バナナパラダイス』劇場初公開、江口洋子セレクトの未公開作も!台湾巨匠傑作選2020、11/14からシネ・ヌーヴォで開催
毎年台湾映画ファン待望の新作、旧作を連続上映している「台湾巨匠傑作選2020」が11月14日から3週間に渡ってシネ・ヌーヴォで開催される。
台湾ニューシネマの名匠ワン・トン監督の『村と爆弾』(87)『無言の丘』(92)と共に、台湾<台湾三部作>と呼ばれる戦後台湾史をユーモアたっぷりに描き出した『バナナパラダイス』を日本初公開。他人の人生を必死に生きるメンシュアンを、今は映画監督として活躍中のニウ・チェンザーが好演。大陸から台湾へ渡り数奇な運命を辿る男の半生を綴る傑作だ。
■江口洋子さん(台湾映画コーディネーター、アジアンパラダイス主宰)による未公開6作品上映
上映後に台湾映画界と関係の深い江口洋子の解説動画付き。ラインナップには大阪アジアン映画祭で大好評を得ながら劇場未公開に終わった伝説の作品も含まれている。
・今や台湾映画界でその地位を確率、日本でも大阪アジアン映画祭、東京国際映画祭でその作品が紹介され続けているチョン・モンホン監督の長編デビュー作でチャン・チェン、グイ・ルンメイ共演の『停車』(OAFF2009上映作)
・『GF*BF』のヤン・ヤーチェ監督が女性フィクサーを中心とした三世代の母、娘、孫のせめぎ合うような関係を、鮮烈に描く必見作『血観音』(OAFF2018上映作)
・リー・チーユエン監督が描く都会で暮らす孤独な女性と、東部の田舎で暮らす青年の愛と喪失、再生の物語『河豚』
・臓器売買と鳩レースをめぐる人間模様と愛が描かれた、リー・チーユエン監督6年ぶりのサスペンスヒューマンドラマ『盗命師』。
・ワン・ユーリン監督(『父の初七日』)が高雄の「歌仔戲(グアヒ)」劇団を舞台に、一家の悲喜こもごもを描いたコメディ『天龍一座がゆく』
・神秘のエネルギー源と木製のロボット設計図を手に入れた一家の数奇な運命を描く『古代ロボットの秘密』
他にも
・注目の実力派若手俳優陣が奇跡的に一堂に会した映像美溢れる学園ミステリー、第16回台北映画祭オープニング作品の『共犯』
・台湾ニューシネマの若き才能たちが総結集したエドワード・ヤン監督の『台北ストーリー』
・イ・ツーイェン監督が、新人のグイ・ルンメイ、チェン・ボーリンを見出し、二人のデビュー作にして代表作になる大ヒットを記録した青春映画の名作『藍色夏恋』
・1980年代、台湾映画界に新しい潮流をもたらし世界の映画史にその名を刻んだ「台湾ニューシネマ」の足跡と後世に与えた影響を映画人たちへのインタビューで浮き彫りにする『台湾新電影(ニューシネマ)時代』
・先ごろリバイバル上映され話題を呼んだ伝説のチェン・ユーシュン監督作品、『熱帯魚』『ラブ ゴーゴー』
・「台湾巨匠傑作選2018」でデジタルリマスター版を劇場初公開した名匠ワン・レンの代表作『スーパーシチズン 超級大国民』
・『セデック・バレ』『KANO 1931海の向こうの甲子園』のウェイ・ダーション監督が世代も性別も超えた様々な愛のカタチをオリジナルソングで綴るミュージカルエンターテイメント『52Hzのラブソング』
・絵本作家ジミー・リャオの原作をトム・リン監督(『百日告別』)が映画化した台湾人気バンドのメイデイ(五月天)が歌うエンディングも爽やかな青春ファンタジー『星空』
・台湾の名匠、ツァイ・ミンリャン監督がその存在を知らしめた初期傑作『青春神話』『愛情萬歳』『河』
・台北のキャリアウーマンが過ごす父の死から台湾の伝統的な葬儀までの7日間を、優しさとユーモアを交えて描くワン・ユーリン監督作『父の初七日』
などがラインナップされている。
台湾に行きたいけれど行けない今、映画でたっぷりと台湾の歴史やそこに生きる人々の息づかいを体感して!
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