あの衝撃をオンラインで!アンシュル・チョウハン監督『東京不穏詩』、Vimeoで配信開始
今年の1月18日から劇場公開が始まり、3月38日よりシネ・ヌーヴォにて公開中、新型コロナウィルスの影響により、映画館が臨時閉館し、上映中止を余儀なくされたアンシュル・チョウハン監督の初長編作『東京不穏詩』。本作は大阪アジアン映画祭2018でアジア初上映され、主人公のジュンを演じた飯島珠奈が日本人で初の最優秀女優賞に輝いた、映画祭の記憶にも刻まれた作品だ。そんな『東京不穏詩』が、Vimeoでオンライン配信を開始した(今後、アマゾンプライムでも配信予定)。
https://vimeo.com/ondemand/badpoetrytokyo
夢と愛、両方を失ってしまった人は、どうやって生きていくのか。または生きていけるのか。逃げるように東京から故郷長野へと向かうジュンは、不和な父と向き合わざるを得なくなる。一瞬で全てを失う絶望感、そんなクタクタな自分を変わりなく包む故郷の風景への眼差し。どれだけ傷だらけになっても、自分の足で立ち上がろうとするジュンの姿は、強烈なパンチのように観るものの心に食い込んでくる。新型コロナ禍で劇場側も再開の目処が立たず、上映の見通しが立たなくなった今、オンラインでこの衝撃作を鑑賞できるのは非常に価値のあることだ。最新作『コントラ』でさらなる飛躍をみせたアンシュル・チョウハン監督の原点がここにある。
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