2018.09.24 12:14『FACING THE WIND』故郷、親の老いと向き合うダンサーの心の動き9月24日に閉幕した「なら国際映画祭2018」。今年のインターナショナルコンペティションに選出された8作品中女性監督の作品は5作品と、他の映画祭に比べても高い割合を占めており、河瀬直美監督がエグゼクティブディレクターを務める映画祭ならではの女性監督発掘への気概を感じた。残念ながら最高賞に当たるゴールデンSHIKA賞や観客賞は逃したものの、...
2018.09.23 12:24特別功労賞、樹木希林最後の主演映画『あん』9/24 急遽上映決定! 河瀨直美監督、永瀬正敏さん舞台挨拶も@なら国際映画祭20182018年9月15日にこの世を去った、日本を代表する俳優、樹木希林さん。 なら国際映画祭では、長年にわたり映画界に大きな影響を与え続けた樹木さんに特別功労賞を授与した他、映画祭会期中、メイン会場の奈良市ならまちセンターの中にあるレストラン cotocotoギャラリースペースにて、樹木希林さんを偲ぶ写真展『愛・樹木希林』を開催。写真家レスリ...
2018.09.18 05:26言葉はアイデンティティ。アイヌ語を喋れることが自信につながる。 『Ainu ひと』溝口尚美監督インタビュー北海道の日高地方・平取町に暮らすアイヌ民族の長老4人の話や、受け継がれているアイヌ文化とその歴史を描く溝口尚美監督の長編ドキュメンタリー『Ainu ひと』が、9月15日(土)から元町映画館(神戸)とシアターセブン(大阪)で1週間限定公開されている。 アイヌの人々や文化について知る機会が少ない中、本作では自然と共生する暮らしぶり...
2018.09.14 13:36『顔たち、ところどころ』アニエス・ヴァルダ&ストリートアーティストJRがアートで綴る出会いと記憶の旅年の差50以上だがフォトグラファーという共通点があり、会ってすぐに意気投合したというアニエス・ヴァルダとストリートアーティストJR。この二人が共同監督で作ったドキュメンタリーというだけで、胸が踊る。偶然のように見えて、実は入念に練られ、90歳になろうかという時期にヴァルダが撮った作品は、彼女が映画に遺しておきたい、または素晴らしい友人とな...
2018.09.08 23:30才能やエネルギーに年齢は関係ない。40歳崖っぷち男が競輪の世界に挑む! 『ガチ星』江口カン監督インタビュー ギャンブル、不倫、借金と人生を転がり落ちそうになっている元プロ野球選手の男が、40歳を前に競輪選手に転身!?競輪学校を舞台に、再起をかける崖っぷち男の挑戦を人間臭さたっぷりに描いた映画『ガチ星』が、9月8日(土)からシネ・ヌーヴォにて絶賛公開中だ。 監督は、今まで数々のCM(カンヌ国際広告祭に07〜09まで3年連続受...
2018.09.01 14:49『寝ても覚めても』男と女の”愛”に向き合う至福のとき私の初めての濱口作品との出会いは、2010年4月、大阪で行われたシネ・ドライヴで上映された長編デビュー作『何食わぬ顔』(03)だった。PLAX賞を受賞した時のコメントでは、自身の最新作が上映されたにも関わらず、デビュー作で受賞したことに、シネ・ドライヴ事務局からのプレッシャーを感じると語っておられたのが印象深い。それだけ10年近く前から、...