2022.06.23 10:34誰しもに当てはまる居場所のなさと、豊かなろう文化を映し出す。コーダたちに密着した初のドキュメンタリー『私だけ聴こえる』松井至監督インタビュー 耳の聴こえない親からを持つ、聴こえる子どもたちは<コーダ>と呼ばれ、小さい頃から社会と親とをつなぐ役割を担い、ろう者と聴者の二つの世界を生きることに葛藤を覚えたり、学校生活で居場所のなさを感じる人も多いという。 日本でもようやくその名称を知られるようになってきたコーダの10代の...
2022.06.20 11:01「今の社会がこのままでいいのかと考えるきっかけにしてほしい」ドキュメンタリー映画『百年と希望』西原孝至監督インタビュー 今年創立100年を迎える日本共産党。女性の権利や性的マイノリティの人権問題を訴える池内さおりさん、高校生の校則問題に切り込む池川友一さんをはじめ、長年地道な活動を続けた党員など99年目となる2021年の活動を記録した『百年と希望』が、7月2日(土)よりシネ・ヌーヴォ、元町映画館...
2022.05.24 09:37「しがらみや苦しみはあれど、妊娠や母性など世界共通の悩みを持つ女性を描きたかった」『明日になれば~アフガニスタン、女たちの決断~』サハラ・カリミ監督インタビュー アフガニスタンでは、2021年8月15日にタリバンが政権を掌握し、イスラム法「シャリア」のもと、女性たちは学ぶ権利をはじめ、それまで徐々に獲得してきた多くの権利が失われたままになっている。タリバン政権掌握前の首都カブールを舞台に、夫や義父に召使いのように扱われる出産間近の主婦ハ...
2022.05.20 09:58「森のノマド生活は意図的なアナキズム、見習うべき点がたくさんある」『森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民』金子遊監督、言語学者伊藤雄馬さんインタビュー タイやラオスの密林で狩猟採集生活をしながらノマド生活を続けているムラブリたちの生き方を記録したドキュメンタリー映画『森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民』が、5月28日(土)よりシアターセブン(大阪)、6月3日(金)より京都みなみ会館、6月4日(土)より元町映画館(神戸)にて公...
2022.04.26 00:37教育と学問に対する政治の介入に鋭く切り込む。ドキュメンタリー映画『教育と愛国』斉加尚代監督インタビュー 2017年MBSで放映され、ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞したドキュメンタリー番組「映像’17 教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか」があらたに映画となった。斉加尚代監督と澤田隆三プロデューサーが追加取材と再構成を行い完成させた作品は、5年前よりさらに悪化した教育と学...
2022.04.23 12:57「映画を自由に感じ、与那国島の空間に浸ってほしい」PFFアワード2021グランプリ作『ばちらぬん』東盛あいか監督インタビュー 第43回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2021」でグランプリを受賞した、東盛あいか監督の長編デビュー作『ばちらぬん』が、5月13日(金)よりUPLINK 京都、5月14日(土)より第七藝術劇場ほか全国順次公開される。 タイトル『ばちらぬん』は、与那国島の言葉で「忘れ...
2022.04.11 11:28「かっこいい“おばさん”が登場する作品を作りたかった」 黒沢あすか主演のサスペンスエンターテインメント『親密な他人』中村真夕監督インタビュー 第34回東京国際映画祭のNippon Cinema Now部門に正式出品された中村真夕監督(『愛国者に気をつけろ!鈴木邦男』)の最新作、『親密な他人』が、4月15日(金)より京都シネマ、4月16日(土)より第七藝術劇場、元町映画館ほか全国順次公開される。 恵(黒沢あすか)は、行...
2022.04.09 10:32「映画を撮る上でのテーマは“善意から起きる悲劇”」『誰かの花』奥田裕介監督インタビュー 横浜シネマ・ジャック&ベティの30周年記念映画として制作され、渋谷ユーロスペースでは再々再延長と大きな話題を呼んでいる奥田裕介監督作『誰かの花』が、4月15日(金)より京都みなみ会館、4月16日(土)元町映画館、シネ・ヌーヴォ他全国順次公開される。 長男を事故で亡くした老夫婦が...
2022.03.23 09:20ゼロから共に作り上げた、エベレスト撮影の短編『バグマティ リバー』松本優作監督、岸建太朗(撮影)さんインタビュー 3月10日よりシアター上映を開催中の第17回大阪アジアン映画祭で、インディ・フォーラム部門の松本優作監督作『バグマティ リバー』が世界初上映され、主演の阿部純子が見事、芳泉短編賞スペシャル・メンションに輝いた。<審査委員コメント>エベレストで行方不明になる兄を探し続ける妹の役を...
2022.03.22 13:11モンゴル映画のイメージを一新!アダルトグッズショップが舞台の『セールス・ガール』ジャンチブドルジ・センゲドルジ監督インタビュー 3月21日に閉幕した第17回大阪アジアン映画祭(OAFF2022)で、コンペティション部門作品としてジャンチブドルジ・センゲドルジ監督(モンゴル)の『セールス・ガール』が海外初上映された。 両親の希望通りに理系学部で学びながらも、実は絵を描くのが好きなサルウルは、ひょんなことか...
2022.03.22 02:35「マイノリティの存在を掬い上げるのが、映画作りの中での一つの使命」。大阪アジアン映画祭で来るべき才能賞を受賞した『世界は僕らに気づかない』飯塚花笑監督に聞く 3月10日よりシアター上映を開催中の第17回大阪アジアン映画祭で、コンペティション部門の飯塚花笑監督作『世界は僕らに気づかない』が世界初上映された。 群馬県太田市に住む高校生、純悟(堀家一希)が、フィリピンパブに務めるフィリピン人の母、レイナ(GOW)との再婚話を聞き、今までの...
2022.03.21 11:32タブー視されてきた性暴力問題を、カザフスタンの美しい景色の中で描く狙いは?『赤ザクロ』シャリパ・ウラズバエヴァ監督インタビュー 3月21日に閉幕した第17回大阪アジアン映画祭(OAFF2022)で、コンペティション部門作品としてシャリパ・ウラズバエヴァ監督(カザフスタン)の『赤ザクロ』が入選し、日本初上映された。夫とその連れ子の三人で暮らすアナールは、都会から田舎に移り、妊娠期間を穏やかに過ごすはずが、...