2017.05.30 02:15『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』こんなハイトーンの池松壮亮、見たことない!これもまた、夜のシーンがとても印象的な映画だ。月を見ながら都会の片隅で孤独を感じて生きる二人が、不器用に言葉を交わす。ラブストーリーだけど、ラブストーリーらしくない。むしろ、群像劇のように、池松壮亮演じる日雇い労働者の慎二と年齢も国籍も違う仲間たちとのささやかな日常や絶望が、時には微笑ましく、時には切実に描かれている。このあたりは脚本も手...
2017.05.29 08:48『未来を花束にして』その闘いは、今も世界のどこかで続いている目つきはキリリとしたものの、ラベンダ-色を背景色にし、花まであしらって『未来を花束にして』というタイトルだと、何も知らなければ文芸もののようなイメージを受けるかもしれない。イギリス、ロンドンで今から100年以上前に参政権を求めて活動を続けた女性参政権論者たち、そして彼女たちに共感し、全てを捨ててでもその闘いに身を投じた女性たちの物語。原題...
2017.05.28 14:35『台北ストーリー』甦る80年代半ばの台北と、キャリアウーマンの登場私はリアルタイムでエドワード・ヤン監督の作品を観たことがなかったのだけれど、デジタル技術のおかげで、今年は幻の傑作と呼ばれて久しかった3時間56分の大作『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』4Kレストア・デジタルリマスター版が公開。そして、日本未公開だったホウ・シャオシェン監督唯一の主演作『台北ストーリー』も時を同じくして観ることができ、...
2017.05.26 13:48井の頭公園で『ラ・ラ・ランド』!?青春音楽映画『PARKS パークス』一度観たら頭から離れないメロディー。私にとって今年のルーティーンミュージックは大ヒットミュージカル『ラ・ラ・ランド』のテーマなのだけど、もう一つ、頭から離れないメロディーがある。「ポップミュージック~止まらないストーリー~」と公園の風に乗って聞こえてくる軽やかな歌声。橋本愛演じる『PARKS パークス』のヒロイン純が、試行錯誤しながら60...
2017.05.26 12:24『美しい星』 究極の疑似家族SF物語!ぶっとび感が楽しい三島由紀夫が1962年に発表した異色のSF小説をいつかは映画化したいと願っていた吉田大八監督。普通の家族が突然宇宙人に覚醒するという一見とんでもない物語だが、当時はソ連の水爆実験が行われ、作品にも人類の滅亡と救済の意が込められていた。吉田監督は様々なアレンジを加え、現代版『美しい星』を映画で表現。予報が当たらなくても気にしない天気予報士、...
2017.05.25 14:356/3Cinematic Skóla ~シネマティック・スコーラ~ vol.1 “Independent”開催!グレタ・ガーウィグ主演作『ハンナだけど、生きていく!』が大阪初上映!6月3日(土) 関西大学梅田キャンパスにて開催される「Cinematic Skóla ~シネマティック・スコーラ~」(シネスコ)。大好評だったvol.0に続き、vol.1でもガールズムービーを上映。『フランシス・ハ』で日本で大ブレイクする前に撮られた、アメリカインディペン...
2017.05.25 13:05Cinemagical、はじめます。初のブログ、「Happy Together」を2004年に書き始めてから、早13年。一映画ファンとして、映画のこと、自分のことを綴り続けてきたブログは、私が映画ライターとなるきっかけになりました。映画専門で発信する場所を作りたい。映画サイトでの執筆以外に、自分が取材したいと思った方のお話を掲載したい。そんな思いで2017年5月、Cinem...