第74回ベルリン国際映画祭テディ賞受賞作『これからの私たち - All Shall Be Well』、10/17より公開応援クラウドファンディング開始! 長年連れ添った同性パートナーの死後、法的に家族と認められないがゆえに「遺産」と「居場所」を巡る問題に直面する女性を描き、第74回ベルリン国際映画祭にて優れたLGBTQ映画に贈られるテディ賞を受賞した香港のレイ・ヨン監督最新作『これからの私たち - All Shall Be Well』が、2025年12月13日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて劇場公開されることが決定した。 本作の日本公開をより多くの方に届けるため、10月17日(金)17時より配給宣伝費を募るクラウドファンディングがMotionGalleryにて開始される。さらに、11月には渋谷ジェンダー映画祭での上映が決定。渋谷区パートナーシップ制度10周年を記念する本映画祭のクロージング作品として11月16日(土)に上映され、これに合わせてレイ・ヨン監督の来日も決定した。2025.10.17 08:00
「日本の縄文スピリットは世界に誇れるもの」北海道・北東北の縄文遺跡が大集合!特別展「世界遺産 縄文」、京都文化博物館で11/30まで開催 京都文化博物館(京都・三条高倉)で、2025年10月4日(土)から11月30日(日)まで特別展「世界遺産 縄文」が開催中だ。 本展は2021年に世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」にスポットを当て、日本最大級の縄文遺跡である特別史跡・三内丸山遺跡(青森市)や特別史跡・大湯環状列石 (秋田県鹿角市)をはじめとする縄文遺跡から出土した土偶や装飾品を中心に構成されている。縄文人の豊かな暮らしや精神性を紐解き、豊かな自然環境のもとで一万年以上の長きにわたって持続した縄文社会に触れることで、今のわれわれが学ぶべき視座を見せてくれる展覧会だ。2025.10.04 02:14
黒崎煌代とタッグを組み、東京を舞台に家族の断絶と街の断絶を描く『見はらし世代』団塚唯我監督インタビュー カンヌ国際映画祭監督週間に日本人史上最年少で選出されたことも話題の新しい才能、団塚唯我監督による長編デビュー作『見はらし世代』が、10月10日(金)よりテアトル梅田、なんばパークスシネマ、アップリンク京都、京都シネマ、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさき他全国ロードショーされる。 主人公、蓮を演じるのは、本作が映画初主演となる黒崎煌代。結婚を控え将来について悩む姉、恵美を木竜麻生が演じるほか、ランドスケープデザイナーの父には遠藤憲一が扮している。変わりゆく東京の街並みが断絶した家族の物語と重なり合う描写に注目してほしい。本作の団塚唯我監督にお話を伺った。 2025.09.29 02:53
ネイティブ・ハワイアンの監督が“繋がり”を取り戻す親子を描く『モロカイ・バウンド』、10/4特別試写会開催 ネイティブ・ハワイアンであり、沖縄にもルーツを持つアリカ・テンガン監督による長編劇映画2作目『モロカイバウンド』が、10月17日(金)より恵比寿ガーデンシネマほかにて、劇場公開される。本作の劇場公開は世界初で、沖縄ハワイ移民125周年の節目となる今年、日本での劇場公開が決定した。2025.09.21 03:13
みんぱく企画展「フォルモサ∞アート――台湾の原住民藝術の現在(いま)」を徹底紹介 万博記念公園内にある国立民族学博物館の本館企画展示場で、9月18日(木)より12月16日(火)まで企画展「フォルモサ∞アート――台湾の原住民藝術の現在(いま)」が開催中だ。 順益台湾原住民博物館共催によるオーストロネシア系先住民族の台湾原住民族によるアート企画展の開幕日には、12名の出展した原住民アーティストのうち10名が来場し、シンポジウムで自身の作品について語った。2025.09.20 09:38
「子どものような好奇心を絶対捨てずに持っていた」田中泯が坂本龍一の思い出を語る@『Ryuichi Sakamoto: Diaries』特別先行試写会 世界的音楽家・坂本龍一の最後の3年半の軌跡を辿ったドキュメンタリー映画『RyuichiSakamoto: Diaries』(監督:大森健生)が11月28日(金)より全国公開される。本作は目にしたもの、耳にした音を多様な形式で記録し続けた本人の「日記」を軸に、遺族の全面協力のもと提供された貴重なプライベート映像やポートレートをひとつに束ね、その軌跡を辿っている。24年にNHKで放送され大きな反響を呼んだ「Last Days 坂本龍一 最期の日々」をベースに、未完成の音楽や映像など映画オリジナルとなる新たな要素を加えて映画館ならではの音響と空間で鑑賞するにふさわしいドキュメンタリー映画となっている。 2025.09.20 03:30
第21回大阪アジアン映画祭焦点監督、田中未来監督、達富航平さん(撮影)インタビュー 後編『ブルー・アンバー』『エミレット』を語る 第21回大阪アジアン映画祭焦点監督、田中未来監督、達富航平さん(撮影)インタビュー後編では、芳泉短編賞スペシャル・メンションを受賞した『ブルー・アンバー』と『エミレット』についてお届けしたい。 インタビュー前編はこちら↓2025.09.15 12:07
第21回大阪アジアン映画祭焦点監督、田中未来監督、達富航平さん(撮影)インタビュー 前編『ジンジャー・ボーイ』を語る 第78回カンヌ国際映画祭ラ・シネフ部門で第3位入賞を果たした『ジンジャー・ボーイ』(24)、「肉体的接触がなくても恋人関係は成り立つのか」という題材をテーマにした「大人の絵本」のような作品『エミレット』(25)、栗原颯人主演の『ブルー・アンバー』(25)の3本が、第21回大阪アジアン映画祭(OAFF2025EXPO)でインディ・フォーラム部門<焦点監督:田中未来>として特集上映され、見事『ジンジャー・ボーイ』がJAPAN CUTS Award、『ブルー・アンバー』が芳泉短編賞スペシャル・メンションのW受賞を果たした。 3作品を手がけた田中未来監督と撮影を担当する達富航平さんのインタビュー前編では、『ジンジャー・ボーイ』についてお届けしたい。 (写真左より、撮影の達富航平さん、田中未来監督、『ジンジャー・ボーイ』主演の藤田開さん)2025.09.15 11:43
『シンペイ 歌こそすべて』忘れられないメロディーを生み出した名作曲家、中山晋平と支えた女たち 『シャボン⽟』や『てるてる坊主』など、小さい頃から口ずさんでいたメロディーが、中山晋平による作曲であることを本作で知り、改めてしっかり聞くとメロディーの動きが時には繊細に、時には大きく飛躍し、大人になってから歌うとまた違う感慨が生まれる気がした。非常に幅広いジャンルで約2000もの曲を残した日本音楽史に名を刻む作曲家、中山晋平の人生を描き切った名匠神⼭征⼆郎監督(『ハチ公物語』『ひめゆりの塔』)の最新作。名曲たちの誕生秘話はもちろん、大正から昭和にかけて市井の人たちがいかに晋平らが作る童謡や歌謡曲、音頭を愛し、歌い継いできたかも映し出す。 2025.09.12 03:17
“レンタル彼氏”を題材にしたファンタジックな青春映画 『桃味の梨』蘇鈺淳監督、漆山拓実さん(主演)、石井夏実さん(脚本)インタビュー 山本奈衣瑠主演の初長編『走れない人の走り方』(23)が全国公開され、第30回PFFプロデュース作品『メイメイ』が同フィルムフェスティバルでお披露目予定の蘇鈺淳(スー・ユチュン)監督による最新短編『桃味の梨』が、第21回大阪アジアン映画祭(以下OAFF2025EXPO)で世界初上映された。 主演を務めるのは、本作が映画初主演となる17歳の新鋭、漆山拓実。レンタル彼氏をしながら、親友の透と過ごす時間を大事にしている高校生、真の複雑な内面を自然体で表現している。本作の蘇鈺淳監督、主演の漆山拓実さん、脚本の石井夏実さんにお話を伺った。 2025.09.11 12:19
「中年男性を味わい深く描きたい」 『息子の鑑』野原位監督、川村りらさん(共同脚本)インタビュー 『ハッピーアワー』(15)、『スパイの妻』(20)で映画監督の濱口竜介と共同脚本を務め、『三度目の、正直』(21)で劇場監督デビューを果たした野原位監督の最新短編『息子の鑑』が、第21回大阪アジアン映画祭(OAFF2025EXPO)インディ・フォーラム部門作品として、大阪中之島美術館1Fホールで世界初上映された。 神戸の運送会社で働く主人公、日柳を演じるのは多彩な活動を続ける津田健次郎。配送した虎のオブジェが割れていたというクレームが入り、日柳と社長の桜井(吉岡睦雄)は送り主の元へ謝罪に訪れるが、父の平八(小松利昌)はアーティストである息子、純(中山慎悟)の作品の価値を語り、いくらで弁償するのかと詰め寄る。一方、純は大人たちのやりとりをじっと観察していて…。思わぬトラブルから、登場人物それぞれの息子との関係を見つめ直す、滋味深い人情喜劇だ。本作の野原位監督、川村りらさん(共同脚本)にお話を伺った。2025.09.09 05:41
「女性たちが観たい作品をわたしたちがきちんと作っていこうという気持ちになれました」『ミルクレディ』宮瀬佐知子監督、迫あすみプロデューサー/撮影監督インタビュー 宮瀬佐知子監督の短編『ミルクレディ』が、第21回大阪アジアン映画祭(OAFF2025EXPO)インディ・フォーラム部門作品として、大阪中之島美術館1Fホールで日本初上映され、見事芳泉短編賞スペシャルメンションに輝いた。 家族経営の乳製品会社で30年以上牛乳配達の仕事を続けてきた50代独身の明美。職場の同僚で、キャリアを手放し、明美の会社で牛乳配達を始めた子育て中の麻衣の態度を、コネ入社の支店長、健太は快く思っていないようだ。自身の選択を後悔する麻衣の姿に、自らが体験してきた社会の不条理や女性の生きづらさを次の世代に引き継がせたくないという怒りが沸き起こってきた明美は、ある行動に出る。 女性たちが長年忍耐を強いられてきた職場での不当な扱いにNOを突きつけ、立ち上がる力強い物語をダイナミックかつきめ細やかに描いた本作の宮瀬佐知子監督(写真左)、プロデューサー・脚本・撮影の迫あすみさん(写真右)にお話を伺った。 2025.09.07 02:37