『雲と大地のはざまで』アンデスの山々は見ている 標高4,000mを越えるアンデス山脈に囲まれたペルーの小さな村。森林限界を超えた地では、木々はなく、地表に生えた草たちは人間の数よりもはるかに多いアルパカの貴重な餌になっている。遠くを見渡せば、氷河をたたえた山脈の山たちがそそりたち、村の人たちはそれらを聖なる山として、先祖代々敬ってきた。通常はなかなか見ることのできない景色や、そこで暮らすペルーの公用語の一つ、ケチュア語を話す村人たちの暮らしに触れることができる『雲と大地のはざまで』は、そこを旅したかのようなアンデスの空気を運んでくれる。そして、人類のみならずそこで暮らす動植物たちにとっても大切な大地を、開発という名のもとで立ち退きを迫る採掘会社からの圧力や、それに対し村人たちが毅然と立ち上がる姿も描かれるのだ。2026.06.08 02:37
【シネマ・チュプキ・タバタ「チャレンジ公開!」第1弾】映画作家・大原とき緒の短編映画「Womanシリーズ」4作品を、7/10より特集上映 映画作家・大原とき緒による短編映画「Womanシリーズ」4作品が、2026年7月10日(金)〜7月13日(月)、シネマ・チュプキ・タバタにて特集上映される。 シネマ・チュプキ・タバタ「チャレンジ公開!」第1弾として実施される「Womanシリーズ特集上映|Bird WomanからMoving Womanへ 自分自身のまま、もう一度動き出すために。」では、韓国、インドネシア、ジョージア、イタリア、アルゼンチン、イギリスなど、各国の国際映画祭で評価を重ねてきた大原の「Womanシリーズ」短編4作品をまとめて上映し、次の長編企画『Moving Woman』へとつながる映画的な流れを紹介する。 今回の上映作品は、『Bird Woman』『Doll Woman』『Lunch Woman』『Wing Woman』の4作品。全回、字幕・音声ガイド付きで実施し、各回上映後にはいわさききょうこ(『Bird Woman』出演、劇中歌担当)によるミニライブや、大原監督によるトークを開催予定だ。<Womanシリーズとは>大原とき緒がGertjan Zuilhofとともに継続的に制作してきた短編映画シリーズ。社会の中で生きづらさを感じながらも、小さな行為、ユーモア、想像力を通して、自分自身のまま、もう一度動き出していく女性たちを描いている。東京、路上、ランチタイム、アルゼンチン。さまざまな場所で、彼女たちは誰かに説明される存在ではなく、彼女自身としてそこに在る。2025年、Gertjanの逝去後も、大原はインドネシア・バリ島で新作短編映画『Mask Woman』を撮影し、Womanシリーズは続いている。<上映作品>『Bird Woman』 2022年/21分コロナ下の東京を舞台に、痴漢に悩まされる女性が、鳥のマスクをつけることで自分の力を見つけていくファンタジー。韓国、インドネシア、ジョージア、イタリア、アルゼンチン、イギリスなど各国の国際映画祭で紹介され、2022年のプチョン国際ファンタスティック映画祭では、139作品の中から観客が選ぶ今年の10作品に選出された。『Doll Woman』 2023年/20分路上で人形と暮らす女が、人形と暮らす耳の聴こえない男と出会う。海外ではネパール、アルゼンチン、イギリスの映画祭で上映。国内では劇場公開や地域上映でも紹介された。イギリスでは「誰もがこの素晴らしく、小さなようで大きな映画を見るべきだ」と評され、最優秀ドラマ賞を受賞。オムニバス長編映画『人形たち〜Dear Dolls』の一編。『Lunch Woman』 2024年/5分都会で暮らす会社員が、節約のため、ランチタイムに近くの公園で採集する行為を描いた短編。アルゼンチン、インドネシア・バリ島の映画祭で上映。バリ島ではオープニングフィルムにも選出。Gertjan Zuilhofと大原とき緒の共同監督作品。『Wing Woman』 2025年/7分アルゼンチン・ブエノスアイレスで撮影。異国の街で、空を飛びたい女性が、自身の翼で羽ばたこうとする短編ファンタジー。Womanシリーズの国際的な広がりへとつながる作品。アルゼンチンで上映。Gertjan Zuilhofと大原とき緒の共同監督作品。2026.06.03 00:00
「自分の気持ちに素直に、自由に生きることが大事」 『遊歩 ノーボーダー』淺野由美子監督、藤野知明プロデューサーインタビュー 障がいや性別による差別に声を上げ、日本初の自立センターの設立に尽力し、ピアカウンセリングの先駆者の一人として知られる安積遊歩さんの人生を捉えた、淺野由美子監督のデビュー作となるドキュメンタリー映画『遊歩 ノーボーダー』が、5月23日(土)よりポレポレ東中野、5月30日(土)より第七藝術劇場、6月5日(金)より京都シネマ、6月20日(土)より元町映画館他全国順次公開される。 6月、ドイツ・フランクフルトで開催される「第26回ニッポン・コネクション」日本映画祭での上映も予定されている本作の淺野由美子監督と藤野知明プロデューサーにお話を伺った。2026.05.27 09:47
「スター・ウォーズ」が7年ぶりに帰ってくる!TOHOシネマズ梅田で「スター・ウォーズの日」カウントダウンイベントを開催! 世界を興奮と歓喜で満たし、社会現象を巻き起こし続けてきた空前のエンターテイメント「スター・ウォーズ」。映画が公開されるたび、ファンが世界中の映画館でカウントダウンを祝い、もはや映画の公開自体が世界的現象として一大イベント化している「スター・ウォーズ」の劇場最新作『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が5月22日(金)日米同時公開となる。2019年『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』以来、約7年ぶりに「スター・ウォーズ」が映画館に帰ってくることを、世界中のファンが待ちわびている! 横浜では、スター・ウォーズを愛する豪華メンバーが各界から集結!「スター・ウォーズの日」カウントダウンイベントを開催! 『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』公開年の5月4日「スター・ウォーズの日」を盛大に祝福するため、家族の影響でSWが大好きになったという永尾柚乃さんをはじめ、あの人気キャラクター、オビ₌ワン・ケノービを演じたSWレジェンド声優・森川智之さん、SW大好き芸人のインパルス板倉俊之さんが、生粋のSWファンで過去作品『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ではメインキャストへのインタビューにも参加した佐々木久美さんが登壇し、盛大に祝った。 SWファンが集まる本イベントでは、それぞれの<スター・ウォーズ愛>を熱烈に語り尽くし、とっておきのSWエピソードを披露。そして一般のファンの方々やあのキャラクターたちと共に午後5時4分に向けたカウントダウンを実施し、会場のスター・ウォーズ熱が最高潮に!スター・ウォーズ一色に染まったみなとみらいで、いよいよ公開まで1か月を切る劇場最新作への期待が高まるイベントとなった。2026.05.05 02:45
『幸せの、忘れもの。』お互いの世界を尊重するために ろう者の世界を描く劇映画といえば、この3月に香港の青春群像劇『私たちの話し方』が日本で劇場公開され、好評を博しているところだが、スペイン映画『幸せの、忘れもの。』は、さしずめその先の先、つまり結婚したろう者が子どもを産むとき、そして産んだ後の家族に起きる変化と葛藤を、実にリアルに描いている。それもそのはず、主人公アンヘラを演じるろう者の俳優、ミリアム・ガルロの実の姉が本作で長編デビューを果たしたエバ・リベルタ監督で、妹の長年に渡る実体験をこの映画に反映させているのだ。そこには聴者である監督自身が妹と接する上で感じたこと、体験してきたことも含まれているだろう。2026.04.29 01:17
「俳優の自分役を演じるのはすごく勉強になったので、みんなやったらいいですよ」 『津田寛治に撮休はない』主演、津田寛治さんインタビュー 数多くの映画やドラマに出演してきた名バイプレイヤーの俳優、津田寛治が本人役で主演を務める映画『津田寛治に撮休はない』が、4月17日(金)よりkino cinema心斎橋、テアトル梅田、24日(金)よりアップリンク京都、25日(土)より元町映画館ほか全国順次公開される。 映画の現場、テレビの現場、映画館での舞台挨拶と休む暇なく現場を渡り歩く俳優、津田寛治は、ある日を境に周囲で不可解な出来事が起き、自分が誰かにつきまとわれていると感じるようになる。大学生の娘との関係、演じるということのやりがいと虚実がないませになっていく様など、コミカルかつミステリーの香りも漂う。新鋭、萱野孝幸が脚本、監督を務めた全く新しいエンターテイメント作品だ。 本作の主演、津田寛治さんに上映劇場の元町映画館でお話を伺った。2026.04.26 00:29
「スクリーンを通してロヒンギャの出演者たちが世界中の人と出会うことに、映画の力を感じます」『LOST LAND/ロストランド』藤元明緒監督インタビュー 世界で最も迫害されている民族の一つといわれるミャンマーのロヒンギャ難民たちの命がけの旅を描く藤元明緒監督の最新作『LOST LAND/ロストランド』が、4月24日(金)よりkino cinema心斎橋、kino cinema国際松竹、ユナイテッド・シネマ岸和田、MOVIX京都、順次シネ・ピピア他全国公開される。 パスポートを持たないロヒンギャ難民たちが家族のいる地へ向かう旅で、幼い姉弟が幾多の困難を大人たちの手を借りながら乗り越え、その瞬間を生きる姿は、人間が本来持つ動物としての野性すら感じさせる。本作の藤元明緒監督にお話を伺った。2026.04.22 09:06
『オールド・オーク』分断する世界に希望の灯がともるまで 先日自身のキャリア初期作品となる炭鉱での労働者たちを描いた『石炭の値打ち』が日本で初劇場公開されたばかりのイギリスの名匠、ケン・ローチ監督。自国の炭鉱町で働く炭鉱労働者たちを題材にした作品はライフワークとなっているが、今回はシリアからの大勢の難民たちを国が受け入れ先として指定した寂れた炭鉱町が舞台だ。2026.04.02 06:37
三千年の謎に迫る!「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」、あべのハルカス美術館で6/14まで開催 あべのハルカス美術館で、2026年3月20日(金・祝)から6月14日(日)まで「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」が開催される。 本展では、古代エジプトコレクションでは質、量ともにアメリカ屈指と名高い、ニューヨークのブルックリン博物館よりやってきた彫刻、棺、宝飾品、土器、パピルス、そして人間やネコのミイラなどを含む約150点の遺物を通じて、私たちの想像を超える高度な文化を創出した人々の営みをひも解く。「知っているようで知らない事実」から最新技術を使ったピラミッド調査映像や音声も交えて紹介している。楽しいトリビア解説を随所に盛り込んだ、新しい発見に満ちた展覧会だ。 開催に先立って行われたプレス内覧会では、ブルックリン博物館 巡回展シニア・マネージャー グウェン・アリアガ氏は「我々が保管、管理している古代エジプトコレクションは、1つの文明という物語の語り部であり、日本と同じように豊かな歴史や伝統職人技、そして永遠に繰り返される生命などを深く重んじる文明の物語を語り継いでくれます」とご挨拶。 2026.03.23 11:43
「ただ自分らしくいればいいと気づきました」ろう者の若者たちを描く香港映画『私たちの話し方』出演マルコ・ンさんインタビュー 大阪アジアン映画祭でお馴染みの香港のアダム・ウォン監督初日本劇場公開作で、聴覚障がいを持つ3人の若者たちの挫折と希望を描く『私たちの話し方』が、3月27日(金)より新宿武蔵野館、テアトル梅田、京都シネマ、シネ・リーブル神戸他で全国公開される。 2000年代まで手話教育が禁止されていたことを背景に、手話を習うことなく、幼い頃から人工内耳を装着し、努力を重ねて口語話者となり、今は数理士を目指すソフィー(ジョン・シュッイン)。幼い頃から手話話者であることに誇りをもち、手話話者たちと一緒に洗車業を行う一方、ダイビングコーチの夢に向かって歩んでいるジーソン(ネオ・ヤウ)。ジーソンの幼馴染で、人工内耳をつけても手話で話すことも続けると約束を交わし、今はクリエイターとして活動している手話もできる口語話者のアラン(マルコ・ン)。この3人それぞれのコミュニケーションのやり方やその日常を、リアリティーをもって描いている。さがの映像祭の登壇ゲストとして来日したアラン役のマルコ・ンさんにお話を伺った。2026.03.06 23:52
「辰巳さんの料理の背景には、すごくスケールの大きい哲学的な思想がある」 4/4より再公開の『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』 河邑厚徳監督、矢内真由美プロデューサーインタビュー NHK「きょうの料理」を担当してきた矢内真由美プロデューサーが、食材の向こう側の生産者や、自然にも思いを寄せられている姿勢や、伝える言葉の美しさが魅力的な料理研究家・辰巳芳子の料理哲学を描いたドキュメンタリーを作りたいと河邑厚徳監督にオファーして完成したドキュメンタリー『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』。昨年の辰巳芳子の100歳記念上映@アップリンク京都に引き続き、4月4日より元町映画館で1週間限定上映される。本作の河邑厚徳監督、矢内真由美プロデューサーへのインタビューを再掲したい。2026.03.05 05:39
「言葉が通じなくても国籍が違っていても、愛情が生まれる」HIKARI監督最新作『レンタル・ファミリー』初日舞台挨拶&ティーチインレポート 長編デビュー作『37 セカンズ』でベルリン国際映画祭をはじめ、世界の映画祭で高い評価を受け、その後も「Beef/ビーフ」「TOKYO VICE」など数々の話題作を手がけてきた、アメリカを拠点に活躍する大阪出身の日本人監督・HIKARI が先日のベルリン国際映画祭での審査員を経て、大阪に凱旋! 公開初日の2月27日(金)、TOHO シネマズなんば スクリーン7でブレンダン・ブレイザー主演の最新作『レンタル・ファミリー』本編上映後にティーチイン(Q&A)付の舞台挨拶を開催した。その模様をご紹介したい。※ラストシーンについての言及があります。2026.02.27 23:31