2017.06.23 01:00『世界にひとつの金メダル』馬好きにはたまらない!オリンピックへの挑戦を描いた実話に基づく物語は数あれど、馬が主役となる映画は珍しいだろう。その昔、カナディアンロッキーで2泊3日馬乗りツアーに参加。一瞬だが人馬一体となって山の中を駆け抜けた記憶が未だに残っている私にとって、馬も主役という映画は惹き込まれずにいられない。日本ではあまりオンエアされることのない「障害飛越競技」で金メダルを目指...
2017.06.21 12:40『ローマ法王になる日まで』アルゼンチン独裁政権時代の苦難を乗り越えてローマ法王といえば、私の中のイメージでは神様に近いような存在なのだが、現ローマ法王フランシスコ1世は「ロックスター法王」との異名を持ち、民衆から圧倒的な人気を誇っている。トランプ大統領の移民政策や環境政策も批判、正に自らが発言し、民衆のためにその使命を果たす”動”のイメージがある。そんなフランシスコ1世の半生を描いた本作は、アルゼンチン独...
2017.06.14 13:17『世界でいちばん美しい村』ブッダヒマラヤの麓で逞しく生きる村人たち『世界でいちばん美しい村』というタイトルと、山に囲まれ、こぼれ落ちそうな満点の星空い包まれたフライヤーの写真にいきなり心を奪われる。2015年に起きたネパール大地震の震源地近くにあるラプラック村と、そこに生きる人たちの絆、祈りを見事な映像美で描くドキュメンタリー。写真集「海人」「The Days After 東日本大震災の記憶」等を手掛け...
2017.06.08 14:47香港の今を体感せよ!香港インディペンデント映画祭2017 in 大阪日本初公開の香港インディペンデント映画を9本一挙上映する香港インディペンデント映画祭in大阪。もう明日が最終日となるが、どの作品も香港の人たちが抱く様々な危機感、なんとか自由を守ろうと闘う姿勢が浮かび上がり、本当に見応えがあった。特に私が心動かされたのはヴィンセント・チュイ監督の『憂いを帯びた人々』(01)。97年の返還前後の香港人の心の...
2017.06.07 04:58『おクジラさま ~ふたつの正義の物語~』|佐々木芽生監督(『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』)最新作、9月から全国順次公開!ちょうど前々作『ハーブ&ドロシー』の取材で佐々木芽生監督にインタビューさせていただいたのは、かれこれ7年前、2010年のことになる。そのころから既に和歌山県太地町に通い始めていた佐々木監督。時はちょうど太地町での追い込み漁を糾弾したアメリカ映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞、世界中でその賛否が問われ始め、町が揺れ...
2017.06.06 13:55『光』失うことで見える”光”がある河瀨直美監督最新作『光』。第70回カンヌ国際映画祭でエキュメニカル賞を受賞した作品だ。ドリアン助川の原作を映画化した『あん』では、樹木希林演じるハンセン病患者の主人公を通して、今まで社会から隔離されてきた患者の皆さんに光を当てる作品となった。本作も、水崎綾女が演じるヒロイン、美佐子が携わっている映画の音声ガイドシナリオ作成のエピソードを交...
2017.06.05 07:52「個人の発想が今の時代、大きな意味を持つ」IndieTokyoの映画DIY上映@Cinematic Skóla vol.1大寺眞輔氏特別講義後編アメリカン・インディーズの新しい流れ「マンブルコア派」とは?グレタ・ガーウィヴ主演『ハンナだけど、生きていく!』を紐解く@Cinematic Skóla vol.1大寺眞輔氏特別講義前編に引き続き、6月3日(土)関西大学梅田キャンパスで開催されたCinematic Skóla ~シネマティック・スコーラ~ vol.1 “Independe...
2017.06.03 14:06アメリカン・インディーズの新しい流れ「マンブルコア派」とは?グレタ・ガーウィヴ主演『ハンナだけど、生きていく!』を紐解く@Cinematic Skóla vol.1大寺眞輔氏特別講義前編 Cinematic Skóla ~シネマティック・スコーラ~ vol.1 “Independent”が6月3日(土)関西大学梅田キャンパスで開催され、グレタ・ガーウィヴ主演作『ハンナだけど、生きていく!』(07)上映と、同作を配給し字幕も担当したIndieTokyo主宰の大寺眞輔さんによる特別講義「字幕~配給、映画が上映されるまで」が開催...
2017.06.02 12:46『20センチュリー・ウーマン』79年カリフォルニア、3人の女性が僕に教えてくれたことは?『20センチュリー・ウーマン』というタイトルにドキリ。言われてみれば、私もその一員だ。そして、この作品に登場する女性3人も、それぞれが世代を代表するクールな女性で、魅力的な彼女たちに色々なことを教わり、成長する青年の「15歳の夏」は美しい思い出と言わんばかりにまばゆい光が射す。パイロットになりたかった24年生まれのドロシア(アネット・ベニ...